シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?
・第四回目「『第七話・呪われた探偵』というシナリオの怖ろしさを検証する(其の参)」
- はじめに
- ゲームの概要・あらすじ・ヤタガラスについて
- 今回のテーマは「川野定吉のセリフを検証する」、及び「前回の補足」
- 前回までのおさらい
- 川野定吉のセリフを読み解く・1
- 【「悪いが君に選択の余地は…」というセリフに戦慄を覚える…】
- 川野定吉のセリフを読み解く・2
- 【「我々は敵ではない」と言われてもね…】
- 川野定吉のセリフを読み解く・3
- 【「閣下が無事で何より…」と。つまりライドウのことなど…!】
- 前回記事の補足・その1「天皇制について」
- 前回記事の補足・その2「大正天皇と、天皇の守護神について」
- 前回記事の補足・その3「心のノートとの類似点」
- まとめ
- おわりに
- 参照ゲームソフト・参考文献
はじめに
※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。
※この記事は2022年1月4日に加筆・訂正・修正済み。
このシリーズ記事は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(以下『超力兵団』。「プレイステーション2(PS2)」専用ゲームソフトとして2006年に「アトラス」社より発売されたもの。現在は絶版。『メガテン』シリーズの一種)に登場する、架空の組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)を「徹底的に批判するため」と、「この『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズはもう封印作品とすべきである」、そして「特に『超力兵団』についてはどんな形であれ(ゲームソフトに限らず)、二度と世に出すべきではない」ということを訴えるために書くものである。
なぜ、このようなことを訴えるのかは、前回までの記事を参照されたい。本記事にも、その答えの一部は示している。
なおこの記事には、ゲームの「ネタバレ」も多く含むので注意。
また、このゲームをプレイされていない方には理解出来ないであろうことは、お断りしておく。
もうひとつお断りしておくが、本記事と前回までの記事で、この『超力兵団』の「設定・世界観・キャラクター描写・ストーリー」などに関する事柄はすべて、PS2のゲーム『超力兵団』及び、続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(こちらもPS2専用ゲームソフト。2008年発売。現在は絶版)と、この二作の説明書・各種公式攻略本や、『超力兵団』の公式設定資料本のみを参考にして書いた。それ故、この二作を題材とした「メーカー公認のコミック・ノベライズ・ドラマCD」といったものは一切参照していない(私はこの類の商品は一切購入せず、閲覧・視聴もしないため)。予めご了承あれ。
ゲームの概要・あらすじ・ヤタガラスについて
詳しいゲーム内容やあらすじなどは、前回までの記事を参照のこと。
今回のテーマは「川野定吉のセリフを検証する」、及び「前回の補足」
今回は、前回までに紹介した「第七話・呪われた探偵」の問題点の続きとして、このシナリオで見られる「川野定吉」(通称は「定吉」だが、ここでは「川野」とする)なるキャラクターのセリフを読み解いていこう。それから、前回の記事についての補足も。
川野とは、海軍軍人という設定であり、このゲームの主人公・ライドウの協力者である(第七話より以前から登場する人物だ。その時は陸軍兵のように見えたが…)。
この男のセリフもまた、「ヤタガラスの怖ろしさ」をよく現しているものである。特に見なくてもゲームクリアは可能なものもあるが、もし実際にこのゲームをプレイするきっかけがあれば、ぜひすべて見ておいてもらいたい。
中には、かなりの戦慄を覚えるものもあるので(プレイヤーにもよるのだろうが)、この先を開く時はそれなりに覚悟しておいてほしい。特に「天皇崇拝」といったものに嫌悪感を覚える人は…。
では、始めようか。
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