ろーだいありー

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の考察記事、ゲームレビュー、ゲームプレイ記録、ブックレビュー、音楽レビュー、コレクション写真、映画評、社会問題批評など。

結局『黒き竜の復活』は「時代遅れ」だった、ということで…

 『シャイニングフォース・黒き竜の復活』(セガのゲームボーイアドバンスソフト。2004年発売。以下『黒き竜』)の問題点をまとめたシリーズ(全六回)のリンク集を制作した。

 

lucyukan.hatenablog.com

 

他に『シャイニングフォース』の関連記事をまとめた固定ページも作ったが(上記のリンク先を参照)、さらに関連話を書いておこう。

『黒き竜』の原作は、1992年発売の『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガのメガドライブソフト。以下『神々の遺産』)であるわけだが、やはり『神々の遺産』は「1992年という時代に発売されたからこそ、プレイヤーには新鮮だった」のは確かだろう、と思う(私はリアルタイムでは知らないのだが…。中古のメガドライブ2を入手してプレイしたのはずいぶん後だったし…)。

『神々の遺産』の特長である「奥行きがあって迫力ある戦闘シーン(敵・味方のアニメーションもあり)」は、『ドラゴンクエスト』のようなシンプルな戦闘シーン(敵しか表示されず、敵がアニメーションすることはない)や、『ファイナルファンタジー』のようなサイドビューの戦闘シーン(味方キャラクターはアニメーションするが、表示は小さい)などしかなかった時代だからこそ、当時のプレイヤーには「非常に新鮮」に見えたのだろう。しかし、『黒き竜』の時代になると、『神々の遺産』の戦闘シーンを遥かに超える「迫力ある戦闘シーン」を実現したRPGなど、それこそ山のように発売されてきたという歴史がある。同じゲームボーイアドバンスの『黄金の太陽』シリーズ(任天堂)でも、『シャイニング』風戦闘シーンはすでにやっていたし…(『黒き竜』より数年前に発売されている!)。そんな時代に『神々の遺産』とだいたい同じような戦闘シーンをやっても、もはや時代遅れで、特に新鮮には感じられない。

さらに言うなら、『黒き竜』の頃にはすでに名作シミュレーションRPG『タクティクスオウガ』(クエスト/スーパーファミコン)も出ていたし(1995年発売)、ライバルとも言える『ファイアーエムブレム』(任天堂。以下『FE』)シリーズも、『神々の遺産』の頃はまだシリーズは少なかったが、『黒き竜』の頃にはもっと多く発売されていたのであるから、そちらと比較されないはずがないのだ(特に同じゲームボーイアドバンスで出ていた『FE』とはどうしても比較されてしまう)。

『黒き竜』は、何とか新規ユーザーを獲得しようと「シンプルなシナリオを変えたり」、「時代に合わせてあらゆる部分を洗練しようとした」のだろうが、それがかえって本来の魅力を損ねているとしか言いようがない。どれほど時代に合わせて洗練しようとも、原作がすでに「時代遅れ」なのだから(私のような「レトロゲーム好き」には、その「時代遅れ感」が魅力的なのだけど)、それ以上のものにはなれないのだ。

以前も書いたが、私の考えとしては、『神々の遺産』はほぼそのままで良かったのだ(時代遅れと言われようが、それでいいのだ)。新規ユーザー獲得など狙わず、「原作通りのシナリオ・グラフィック・セリフ・サウンドなどのままでプレイしたい」という古くからのファンの要望に応えるべきだった。実際、『黒き竜』発売の数年後に『神々の遺産』のバーチャルコンソール化(対応機種・Wii)が実現している(現在は終了)ことを考えると、やはり『黒き竜』に不満だったファンは大勢いたのだろう(無論、私もその一人なのだが)。最近は「メガドライブミニ」にも収録されているからねぇ…。『神々の遺産』には根強い人気があることの証だろう。