ろーだいありー

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「『黒き竜の復活』の問題点6」にさらに補足する・その5

先日の記事。これは『シャイニングフォース・黒き竜の復活』(セガのゲームボーイアドバンスソフト。ジャンルはシミュレーションRPG。以下『黒き竜』)の問題点を書いたシリーズの最終回。このゲームは『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガのメガドライブソフト。以下『神々の遺産』)のリメイク版である。

 

lucyukan.hatenablog.com

 

これに、さらに追記したものがこの記事。

 

lucyukan.hatenablog.com

 

この記事に追記があるので、書いておこう。

 

「結局『黒き竜の復活』は「時代遅れ」だった、ということで…」の中で、「『黒き竜』は、『神々の遺産』を時代に合わせて洗練しようとしたのだろうが、それが本来の魅力を失ってしまった原因」といった旨のことを書いたが、それについてもう少し書いておきたい。

「『神々の遺産』を洗練したバージョン」と言えるゲームは、既に存在している。それが「『黒き竜』の問題点」シリーズでも少しだけ紹介したシミュレーションRPG『フェーダ エンブレム・オブ・ジャスティス』(スーパーファミコン/発売元・やのまん。以下『フェーダ』)である。これは『神々の遺産』と一部のスタッフが共通するゲームである(キャラクターデザインも同一人物による)。

『フェーダ』のストーリーを簡単に説明すると、主人公である脱走兵・ブライアン(『神々の遺産』の主人公に似ている)と、相棒の副主人公・アイン(『神々の遺産』のザッパに似ている)を中心とした物語である。彼らの周りに集う仲間たちもどこか『神々の遺産』の味方ユニットを思わせるし(ケンタウロスも出てくる…、ただしここでは「セントール」と呼ばれる)、敵ボスもやはり『神々の遺産』のボスキャラクターを彷彿とさせる者が多い。さらに『黒き竜』にのみ出てくる「昆虫人間・ズイカ」のモデルと思しき「トビカゲ」という味方ユニットも居る。

システム的には『神々の遺産』を踏襲したもので、RPGパートとシミュレーションパートが交互に繰り広げられる。ただし一部のシステムには違いも見られる。特に「プレイスタイルにより属性が変わり、それによって仲間になるユニットも変化し、今まで居た属性の違うユニットが離脱してしまうこともある」のは最大の特長であろう。ユニットの属性は「ロウ」、「ニュートラル」、「カオス」に分かれる(『真・女神転生』と『タクティクスオウガ』に似ているといえば似ている)。また『神々の遺産』と異なり、『フェーダ』の主人公は喋るのが特徴(リメイク版では音声付き!)。

世界観的には一応ファンタジーなのだが、『神々の遺産』よりも近代的でミリタリー色が強く、クールでリアルで大人っぽく洗練された印象である。しかし残念なことにこのシリーズは、セガサターンのリメイク版とプレイステーションの続編が出ただけで、あとはもう停止しているのだ(発売元もゲーム事業からは撤退しているし、開発元ももう無いと言われている)。『フェーダ』を今プレイするのは難しいのが非常に残念だ(復刻して欲しいのに…)。

…で、何が言いたいのか。それは、『フェーダ』という「『シャイニングフォース』を洗練したバージョンと呼べるゲーム」はすでに出ているのだから、『黒き竜』のような「元の『シャイニングフォース』を洗練しようとして失敗している」ゲームは、「出す必要すらなかった」のではないか、ということだ。

参照ゲームソフト

  • シャイニングフォース 黒き竜の復活(ゲームボーイアドバンス/発売元・セガ)
  • シャイニングフォース 神々の遺産(メガドライブ/発売元・セガ)
  • フェーダ エンブレム・オブ・ジャスティス(スーパーファミコン/発売元・やのまん)
  • フェーダ・リメイク! エンブレム・オブ・ジャスティス(セガサターン/発売元・やのまん)
  • フェーダ2 ホワイト=サージ・ザ・プラトゥーン(プレイステーション/発売元・やのまん)