ろーだいありー

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の考察記事、ゲームプレイ記録、コレクション写真など。

『魔界塔士Sa・Ga』についてもう少し語る

『サ・ガ コレクション』(スクウェア・エニックス。Nintendo Switch)が出るというので、思い出深い『魔界塔士Sa・Ga』(スクウェア[現・スクウェア・エニックス]。ゲームボーイ)についてもう少し語りたい。

『魔界塔士Sa・Ga』で見られるサブイベント(ストーリー上は特に関わりの無いもの)には、未だに「あれはどういう意味があるのだろう…」と疑問に思うものがいくつかある。そのうちのひとつを紹介する。

ゲーム後半、塔のかなり上の方に行くと、ひとつの扉を見つけることが出来る。そこに入ってみると、どうやら隠し部屋か何かのようであるが、いきなり「子どもの死体が三体も転がっている」のを目撃することになる(調べると「子どもの死体だ…」と出てくる)。その部屋からさらに下に進むと、大人の死体が見つかる。その死体を調べると「手帳が落ちている」と出てきて、手帳の内容を読むことになるが、そこに書かれていたのはあまりにも悲惨な出来事であった…。イベント中にBGMが「ゲームオーバーになった時の曲」に変わるのも物悲しい。

この死体は、先ほどの子どもたちの父親らしい。手帳に書かれていたのはこの男の手記で、ざっくり言うと「何とかこのシェルターに逃げ延びた…。しかしもう食料も尽きてしまい限界だ…。子どもたちよ、どうか生き延びておくれ…」といった内容である。なお、父親の名前は不明だが、三人の子どもたちの名前はこの手記に書いてあったりする(よく覚えてないのだが、日本人風の名前だったのは確かだ…)。手記を読み終えると「核爆弾」(一度しか使えない強力な武器)が手に入ってしまうのが謎である。

今でも、この死体は何者なのかが気になる。私の憶測だが、この男は第四の世界から逃げ延びた人物ではないか、と思っている。『魔界塔士Sa・Ga』の後半に行く第四の世界は、マンガ・アニメで有名な『北斗の拳』よろしく「文明が崩壊した後の世界」なのだが、マップ自体は東京を模したものだったりする(「塔」は東京タワーになっているし「アキバ」とかも出てくるし…)。ある意味では『デジタルデビル物語 女神転生II』(ナムコ。ファミコン。Wiiで配信された『旧約・女神転生』にてリメイク版をプレイ中)の世界観や、『真・女神転生』(アトラス。スーパーファミコン他)の東京崩壊後の世界と似ている。

多分、第四の世界は『北斗の拳』のように「核戦争によって文明が滅びた後の世界」ではないかと思う(そういえば「原発」も出てくるし…)。あの死体の男は、この第四の世界の住人で、核戦争が始まる前に核爆弾を一つ持ち出して、子どもたちを連れて塔の中のシェルターに逃げ込んだのはいいが、そのまま飢え死にしてしまったのでは…、と想像する。そして子どもたちも…。