『伝説のオウガバトル』プレイ記録~プリンセスがいっぱい!? 後編(最終回)~
ニンテンドー3DSのバーチャルコンソール版『伝説のオウガバトル』(クエスト[バーチャルコンソール版の配信元はスクウェア・エニックス]。スーパーファミコン)のプレイ記録最終回。前回はこちら。
今回の主人公(オピニオンリーダー)は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(アトラス。プレイステーション2。以下『超力兵団』)の主人公から採って「ライドウ」(男)としている。
(※以下ネタバレも含まれるので注意)
前回のおさらい
第十一話「妖術師」から、第二十話「聖杯」までを攻略した。
悪の帝国「ゼテギネア帝国」に立ち向かう反乱軍のリーダーである「ライドウ」は、バルモア遺跡、マラノの都、ライの海、ダルムード砂漠などを解放していく。マラノの都では、滅亡したゼノビア王国の皇子「トリスタン」を仲間にする。他に姉の「ミザール」を捜しに来た「天使・ユーシス」や、かつての敵「ジェネラル・デボネア」も仲間になる。天宮シャングリラでは、以前倒したはずのゼテギネアの皇子(ダークプリンス)「ガレス」と再び戦ったり、「女神・フェルアーナ」から「ヤルのタブレット」なる重要アイテムを授かったりする。また、アマゾネスを「プリンセス」(強力な魔法系ユニット)にクラスチェンジ出来る「ドリームクラウン」が運良く四つも手に入ってしまったので、「リンダ」、「ベル」、「リナ」、「ジャネット」をプリンセスにする。こうして、以前から居たプリンセス「アン」も含めて「プリンセスがいっぱい!?」になってしまった反乱軍は、遂にゼテギネア帝国の近くまで進軍した…。
第二十一話・決別(「シュラマナ要塞」)
今回は「シュラマナ要塞」より。
また「ブラッドスペル」*1を拾った。今回は「ムサシ」というナイトに使う。「ムサシ」は『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガ。メガドライブ)に出てくる侍と同じ名前…。
このマップでは、トリスタンの母の王妃フローレンがボスに囚われているとの情報。また「君たちを支持するのは十代~二十代の若者たちだよ」といった話も聞く。
このマップで手に入ったアイテムは「エルダーサイン」、「象牙の貴婦人」、「ファフニール」、「ノトス」、「リングオブパワー」、「いかずちのオーブ」など。
ここのボスは「ジェネラル・プレヴィア」。一度「ベル」(プリンセス)が率いる部隊に行かせるが負ける。次に同じくプリンセスの「ジャネット」率いる部隊が挑み、勝利する。プレヴィアは強力な魔法「メテオストライク」を使うので、魔法を防ぐカード「ワールド」を使うといい。プレヴィアを倒すとイベントが発生する。
トリスタン「ライドウ殿、残念ながら母上は…」
ライドウ「フローレン様がどうかされたのですか?」
トリスタン「母上はプレヴィアの手で既に…」
ライドウ「そうでしたか。それはとても残念なことです」
トリスタンの母は既に殺されていたのだ…。悲しみと怒りに暮れるトリスタンだが、私情は捨てゼテギネア帝国を倒すまで共に戦うと誓ってくれた。辛いだろうなぁ…。この戦いが終わったら、母のために泣くといい。
フローレンの形見「聖なる腕輪」を手に入れる。
第二十二話・終わりの始まり(「ザナドュ」)
次は「ザナドュ」。
攻略サイトによると、ここの都市は解放しないほうがいいと聞いたので、ただ敵の本拠地へと向かうだけである。プリンセスの中でもっとも強い「アン」に進ませる。
ここのボスは、名前だけは以前聞いたことがある「ハイランダー・ヒカシュー」である。日本のバンドではない。あの女戦士「ラウィニー」の父でもある。カードの「フール」*2や「デビル」*3を活用して倒す。
この後、一旦「アラムートの城塞」へ戻り、異界への扉「カオスゲート」を発見して「シグルド」へ行けるようになる。
第二十三話・闇よりの使者(「アンタンジル」)
次は異界「アンタンジル」へ。特にクリアしなくてもいいエリアだが、今回は攻略する。
ここは、かつて人間と戦った魔物「オウガ」が封じられているのだとか。ボスの「ガルフ」も封じられたオウガの一人。このマップにはヴァンパイアなどの魔物が多く出る。「ここから出してくれー!」と言う人も居る。またここでは、都市の大半は「隠れ都市」となっているので、解放するには自分で探さなければならない。
ここで手に入れた主なアイテムは「神秘のメイス」、「死神のマント」、「リングオブパワー」、「オズリックスピア」。
このマップで「ラブ&ピース」*4を使う。ゴエティックの「ラーク」、「クラーク」、シルフ(妖精族)の「レイラ」、「ジャスミン」を仲間にする。ジャスミンと聞くとゲームボーイアドバンスの『黄金の太陽』(任天堂)シリーズに出てくるヒロインの一人を思い出すのだが…。
ボスの「サタン・ガルフ」と会う。「よくぞここまで来たな。愚かな人間どもよ」。倒すと「ラシュディのような人間が居る限り、人間に争いが絶えることは無い…」と言う。
もう一度行き、ある町で「ソロモンズアーク」を貰う。
一旦「スラム・ゼノビア」へ戻り、トリスタン皇子を捜して欲しいと依頼してきた「バーニャ」(皇子の乳母)と再会する。トリスタンとバーニャの会話では、トリスタンは「これまでの働き、ご苦労であった」などと言う。本当は育ての親である彼女に甘えたいだろうなぁ…。でも皇子だから、人前ではそんな態度は見せないのだろう。バーニャから「倫理の書」を貰う。
第二十四話・聖騎士(「ムスペルム」)
次は異界「ムスペルム」へ。ここもクリアしなくてもいいマップだが、今回は行くことにする。
ここのボス「スルスト」は、魔法で魅了されて帝国軍についているらしい。
このマップで入手したアイテムは「暗黒の護符」、「覇王の冠」。
ボスの「ドラグーン・スルスト」を倒すと、突然「あれれ、ワタシは一体何をしていたんデスカー? …ユーたちには悪いことをシマシタ」などと妙な喋り方になる。…何か、『超力兵団』に出てくる「ダークサマナー・ラスプーチン」とそっくりだな…。しかも後で聞いた話だが、彼には「結婚の約束をしていた女性が大勢いた」らしいから、性格も似ているのだろう。今回の主人公の名前が「ライドウ」なので、余計そう思える…。
クリア後もう一度行く。またスルストと会うと、この土地を守らなければならないので仲間にはなれないと言うが、代わりに武器「サンジバル」をくれる。このマップで他に「アンデッドロウ」、「死神のマント」、「言霊の指輪」などを入手。
「アンデッドロウ」は、シャロームの辺境である人物に渡すと「死者の指輪」と交換してくれる。今回は、プリンセスの「リンダ」が連れているネクロマンサー「バーナード」に使ってリッチにクラスチェンジする。…ちなみに後になって気が付いたが、「リッチのバーナード」と聞くと陶芸家の「バーナード・リーチ」みたいだと思った。偶然とはいえ面白い。なお、続編の『タクティクスオウガ』(クエスト。スーパーファミコン)では「ブラックモア」というリッチが居るらしいが、これはギタリストの「リッチー・ブラックモア」をもじったものだろう。
第二十五話・哀騎士(「オルガナ」)
次はまたも異界である「オルガナ」へ。クリアしなくてもいいが、今回は攻略する。
ここで入手したのは「死神のマント」、「覇王の冠」。
ボスの「ドラグーン・フェンリル」は、フェンリルといっても獣ではなく*5、綺麗な女性の騎士である。倒すとクリア。彼女もスルストと同じように、魔法で操られて帝国軍についていたらしい。
もう一度行く。ある教会で「お菓子の家」を貰う。
第二十六話・竜騎士(「シグルド」)
次は最後の異界「シグルド」。必ずしもクリアする必要は無いマップだ。
ここで手に入れたアイテムは「心の鏡」、「ブラッドスペル」、「竜玉石」、「体のみなもと」。
ボスの「ドラグーン・フォーゲル」を倒すとクリアとなる。フォーゲルは、見た目は『シャイニングフォース』シリーズに出てくる「ドラゴニュート族」に似ているが、元々は騎士の人間であり、このオルガナでドラゴンと戦って勝利したが、その代わりに呪いをかけられて竜の姿にされてしまったのだ。罪滅ぼしのためにここを守っているのだ、とか。
クリア後もう一度行き、「リプルズロッド」、「精霊の護符」、「レッドアンバー」、「死者の指輪」、「ファイアクレスト」などを入手。もう一回フォーゲルと会うと、武器「ゼピュロス」を授けてくれる。
先ほど手に入れた「ブラッドスペル」は、「シュナイダー」というウィザードを「ナイト」にしてから使い、ヴァンパイアにする。「死者の指輪」は、プリンセスの「ベル」が連れていたネクロマンサー「ゼル」に使う。
第二十七話・オウガバトル(「ゼテギネア」)
次は「ゼテギネア」へ。いよいよ帝国へやって来た…。物語も大詰め。
ここでは、ザコとして「ガレス」が何体も出てくる。住人も「ガレス皇子が何体も居るとは…」と不気味に思っているようだ。ある教会で本物のガレスと会う。「俺の分身が相手をしてくれるさ…」などと言って去って行った。不死身な上、分身まで作るとは…。
「ラブ&ピース」でブラックナイトの「ヒューイ」を仲間にする。ヒューイと聞くと『シャイニングフォース2・古えの封印』(セガ。メガドライブ)のケンタウロスか、ドナルドダックの甥っ子の一人*6を思い出すのだが…?
人々の話によると、女帝エンドラは本来は可憐で優しい人なのだという。また、「ガレスが聖騎士たちを処刑したが、処刑と言うよりは虐殺だった」といった話もある。
あるところで、処刑から免れたらしい聖騎士「ガウェイン」と会う。「ラシュディの目的は、神をも超える力を手に入れること…」といった話を聞く。
ボスの「ブラッククイーン・エンドラ」と会う。「我がしもべとなれ」と言われるが断ると戦闘になる。エンドラは「ゼテギネアの女帝」なので、あのガレスの母親なのだろうが、セクシーで美しい女性である。強力な魔法を使ってくるが、「ワールド」のカードがあれば防げる。エンドラを倒すとクリア。
クリア後もう一度行く。「虚空蔵の書」(こくうぞうのしょ)、「セントールの像」を入手。
「シュラマナ要塞」へ戻り、あるところで「虚空蔵の書」を「満月の石」に換えてもらう。さらに「ディアスポラ」にも行き、ある町に居る「ボーグナイン」という魔法使いと会うと、「セントールの像」を「死者の杖」と交換してくれる。死者の杖はゴエティックの「ラーク」に使ってネクロマンサーにする。
第二十八話(最終話)・暗黒神(「シャーリア」)
次は最終マップ「シャーリア」。ついに最後の戦いとなる。
最後なので、作ってはみたがあまり使わなかった「お遊びユニット」なんかも出してみる。例えば「ヴァンパイアとウェアタイガー」を入れた「夜行性ユニット」とか、「ニクシー(マーメイドの上位クラス)とマーメイドとオクトパス」を入れた「海の仲間ユニット」とか。ちなみに今回仲間になったマーメイドの中に「ショーコ」というのが居た。中川翔子(しょこたん)か…?
ある都市で「ドリームクラウン」を貰う。今回はこれが最後のドリームクラウンで、とりあえず「メアリー」というキャラクターをプリンセスにする。最終的にプリンセスは六人になった。
メインはやはり「プリンセス」が率いるユニットである。このマップでは「ドラゴン」族がよく出現するが、強烈なブレスを吐くので要注意。
敵の本拠地では三連戦になる。まず「ダークプリンス・ガレス」が出てくる。これは分身ではなく本物のようだ。「ようやくここまで辿り着いたか。しかしもう遅い…。儀式は既に始まっている。ディアブロの復活はもう始まっているのだ」。
ガレスを倒すと、次に「ワイズマン・ラシュディ」が現れる。「愚かな奴め、せっかくの魔力を無駄にしおって」。どうやら、ガレスを不死身の黒騎士に変えたのはラシュディのようだ。ラシュディは強力な魔法を使うので、「ワールド」のカードは必須と思われる。
ラシュディを倒すと、遂に最終ボスの「暗黒神・ディアブロ」が復活する。
ライドウ「何だ? いったい何が起きた?」
ディアブロ「我が名はディアブロ。我が望みは破壊、我が眠りを侵すべからず。我が復活を祝福せよ!」
ディアブロは、巨大なドラゴンなのか悪魔なのかよく分からない姿だが、首が三つもある。『シャイニングフォース・神々の遺産』のラスボス・ダークドラゴンと似ていなくも無いが、「禍々しいものが複数合体した」ようなデザインは、正直なところあまりカッコいいものでは無いなぁ…。
ディアブロはものすごく強力な魔法をいくつも使ってくるので要注意。「アースクエイク」、「デス」などがあるが、「デス」は残りHPが半分以下のキャラクターを即死させる効果があるので、常にHPは半分以上を保つ必要がある。HPを全回復させる「エンプレス」のカードは、このラストバトルのために多めに温存しておくといい。首が三つあるとはいえ、真ん中の首さえ落とせれば勝利となる。
エンディング
ディアブロは「プリンセス・アン」の部隊によって撃破された。そしてエンディングを迎える。
「トリスタン王」(元・皇子)によって「新生ゼノビア王国」が建国されることになった。建国の日には、ウォーレンとランスロットも駆けつける。そしてオピニオンリーダー・ライドウは皆の衆に語り掛ける。
ライドウ「さあ、民よ、祈ろう。神の加護があるように…」
そして「今、あなたは正しき道を歩もうとしている…」というナレーション。
エピローグでは、「ランスロットは二年後に死に、ウォーレンも二年後に行方不明」ということになっている。この続きは、続編『タクティクスオウガ』をお楽しみに…。
クリア後の評価は「エンペラー」。カオスフレームは「100」、クリア日数は「106日」となっている。最良のエンディングでは無いのだが、今回はこれで良しとしよう。
「プリンセスがいっぱい!?」完
おまけ・ガラスのカボチャ(「デネブの庭」)
クリア後、もう一度データをロードして、未クリアだった「デネブの庭」も攻略することにした。ここは最初の方で攻略可能になるマップだが、無視しても構わない。
ここは低レベルの敵ユニットしか出ないので、お遊びユニットも使う。
ここのボス「魔女・デネブ」は、魔法の研究のために帝国軍についているらしい。
デネブに会う。「よくここまで来たわね。褒めてあげるわ。あら? ライドウさんってとってもキュートなのね」などと言われる。倒すと命乞いして来るので許すことに。もしカオスフレームが低ければ後に仲間に出来る可能性があるが、今回は高カオスフレームなので無理なのだ…。
ちなみにデネブは、「何度も転生を繰り返して若さを保っている」らしい。他の『オウガバトル』シリーズでも毎回登場する。
終わりに…
こうして長い戦いは終わり、新たな国「新生ゼノビア王国」が誕生した…。
このゲームはリアルタイム性のシミュレーションRPGであるため、「同時にやらなければいけないこと」が多く、とにかく「非常に忙しいゲーム」なのだが、もう三十年近く前のゲームとは思えないくらい面白く、熱中した。