ろーだいありー

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「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」用語辞典

「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズの用語辞典

はじめに

※このページは『女神転生(メガテン)』ファン個人が制作した非営利ページであり、ゲームメーカー様とはいっさい関係ありません。

 

これは、このブログで連載している「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」(以下「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」)シリーズで使われている用語の事典(私が作った造語なども含む)である。随時更新。

※最終更新・2018年12月15日

造語(筆者が独自に作った言葉)

「ヤタガラス史観」

この「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」シリーズで取り上げているゲーム『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)における「歴史観」のことをこのように命名した。具体的にどういう歴史観かというと、「皇国史観」(後述)にそっくりなことは間違いない。だが、私の見解では「自由主義史観」(後述)に似たところもあると考えている。

「ヒルコタワー」

『超力兵団』第八話に登場する「和電イ号基」という鉄塔のことを、独自にこう呼んでいる。理由は、「ヒルコ」なる悪魔にびっしりと覆われているから。

「歴史修正(改竄)主義(者)」

一般的には「歴史修正主義(者)」と言われるが、私は「歴史改竄主義(者)」と呼ぶ方が正確と考えているため、間を取ってこのような表記にした。この「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」シリーズでの定義は、「日本と天皇家・支配者にだけ都合よく歴史を捻じ曲げること」としている。「歴史修正(改竄)主義者」のほとんどは右派論客。

用語集

「古事記・日本書紀」

一般的には「日本の神話」とされるが、正確には「古代からある神話と、天皇家が日本を支配した歴史を組み合わせ、天皇を『神の子孫』と設定し、天皇家(支配者)に都合よく脚色した歴史物語」であると考えている。『超力兵団』では、この『古事記』・『日本書紀』が真実とされているようだが、『超力兵団』のような世界観(戦前の日本が舞台)を持つゲームでそれをやるのは危険なことだと思っている。

「神武天皇」

『古事記』・『日本書紀』に出てくる「初代天皇」(「カムヤマトイワレビコ」とも)。架空の人物と考えられる。『超力兵団』の世界では実在したのかもしれないが、本編では「神武天皇」という言葉は登場しない(とある悪魔の「デビルカルテ」の説明文では登場しているが…)。

「ナガスネヒコ(長髄彦)・アビヒコ(安日彦)」

『超力兵団』の第伍話で戦うボスキャラクター(兄弟)。ナガスネヒコは本来、『古事記』・『日本書紀』に出てくる、神武天皇に反逆して倒された豪族である。彼の兄というアビヒコについては、『古事記』・『日本書紀』には出てこないが、『中世日本紀』なる、『古事記』・『日本書紀』と似たような話には出てくるらしい。

「皇国史観」

ごく簡単に言うと、「戦前・戦中の、日本の学校で教えられていた歴史観」のことで、「『古事記』・『日本書紀』を真実とし、天皇は神の子孫である、天皇のしたことは戦争であっても正しい、日本は世界の中心だとする歴史観」である。つまり「天皇家(支配層)にだけ都合のいい歴史観」と言える。さらに、かつての日本が近隣国を侵略したのも、この歴史観のせいだとも言えるのだから、「危険な歴史観」である。

「自由主義史観」

「自由主義史観研究会」が論じる歴史観のこと。初期は「司馬史観」(作家・司馬遼太郎の歴史観)を元にしていたという。私の定義では、「皇国史観をベースとし、日本が悪いことをした事実は描かず、天皇家と日本の支配層にだけ都合よく捻じ曲げた歴史観」のこととしている。特に「日本の戦争は自衛のため」、「開戦責任はアメリカにある」、「日本が戦争をしたことは、他国に謝らなくてもいい」とするのが特徴と考えられる。

「日本軍『慰安婦』」

一般的には「従軍『慰安婦』」と表記されるが、この「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」シリーズではこう表記している。

「新しい歴史教科書をつくる会」(「つくる会」)

元々は、保守論客(「自由主義史観研究会」メンバーなど)が「日本軍『慰安婦』のことは歴史教科書に載せるな」(「日本の加害歴史は子どもに教えるな」、ということ)などと主張するために立ち上げた組織と考えている。この団体が『新しい歴史教科書』を制作した。後に内部紛争などがあり、現在はここから分裂した別団体も存在する模様。

「新しい歴史教科書」

「新しい歴史教科書をつくる会」制作の歴史教科書で、「自由主義史観」を採用している。「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」シリーズでは、2001年発売の『市販本 新しい歴史教科書』を取り上げている。「自虐史観(後述)」から脱却する教科書」などと謳う。

「新しい公民教科書」

「新しい歴史教科書をつくる会」制作の公民教科書。特徴としては「子どもの権利よりも、義務や『国への奉仕』を説く」、「家父長制社会への回帰願望」、「男女平等の否定」、「自衛隊賛美」、「天皇賞賛(天皇の戦争責任には触れない)」傾向が強いと見る。「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」第八回目では、2001年発売の『市販本 新しい公民教科書』を取り上げている。

「抗日」

一般的に「反日」と表記されるが、私個人としてはどうも好きになれない言葉なので、すべて「抗日」としている。

例・「抗日韓国人」、「抗日中国人」、「抗日デモ」など。

「自虐史観」

「自由主義史観研究会」メンバー、「つくる会」メンバーなど保守の歴史修正(改竄)主義者がよく使う造語で、要約すれば「日本は今まで悪いことばかりしてきた国だという、日本人であることが嫌になる暗黒史観」であり、「これはアメリカや中国などからの押し付け史観」だという(保守派の造語「東京裁判史観」もだいたいはこれと同じ)。「今までの日本の歴史教育はこれに支配されてきた」と彼らは言うが、それは正しくない。戦後、ある時期まで「今まで日本が悪いことをした国であるという事実を、学校で子どもたちに教えないように強制してきた」のは日本政府(文部省)の方である。

「アジア・太平洋戦争」

「太平洋戦争」、「十五年戦争」といった呼び方もあるが、私はこの呼び方を使用している。

「大東亜戦争」

「アジア・太平洋戦争」の、戦時中の呼び方。現在でもこの呼び方を好んで使う人の多くは、右派の歴史修正(改竄)主義者だと考えられる。『新しい歴史教科書』でもこの呼び方を使っており、他社の歴史教科書には見られないものである。

「ミシャグジさま」

『超力兵団』の第八話に登場するボスキャラクター。本来は「古来から日本で信仰されていた神」であるという。『古事記』・『日本書紀』とは関係ない。豊穣の神とも、祟り神とも伝わる。『真・女神転生』に登場した頃から名前に「さま」が付いているが、これは「丁寧に扱わないと祟られるから」、とも言われている…。