「るー」のdiary

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シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第二回目

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(※画像はイメージです)

 

シリーズ「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?

・第二回目「『第七話・呪われた探偵』というシナリオの怖ろしさを検証する(其の壱)」

 はじめに

このシリーズ記事は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』。プレイステーション2のゲームソフト)に登場する、架空の組織「超國家機関ヤタガラス」(以下「ヤタガラス」)を、徹底的に批判するためと、このゲームシリーズは「今の日本ではもう出すべきではない(どんな形であれ)」ということを訴えるために書くものである。

なぜ、このようなことを訴えねばならないのか、については、いずれ明らかにする。

なお記事中、ゲームの「ネタバレ」も多く含まれる点には注意されたい。

また、このゲームをプレイされたことが無い方には、理解できないであろうことはお断りしておく。

私のTwitterでの発言なども加筆修正して、再録している部分もある。 

 前回のおさらい・ゲームの概要

この『超力兵団』は、プレイステーション2で2006年に発売された作品である(現在は絶版)。

女神転生』という、「悪魔(いわゆる「敵モンスター」)」を「仲魔」(このシリーズでは味方にした悪魔をこう呼ぶ)にして戦わせられるシステムを持つRPGシリーズの流れを汲んでいる。

ジャンルはRPGだが、戦闘はアクション要素がある。

対象年齢は15歳以上(後に発売された廉価版では「C」区分となっているが、実質的には同じ)。ただし、15歳未満でも購入は可能。

「暴力・グロテスクな表現を含む」の注意喚起あり(戦闘シーンで流血描写あり。苦手な方はご注意)。

1931年の「架空の日本(東京)」を舞台とするが、年号が「大正20年」という、現実とは違うものになっている点に注目されたい(現実では「昭和6年」)。

主人公は「葛葉ライドウ」という、表向きは学生で、さらに「探偵助手」をしているが、実は「『ヤタガラス』配下のデビルサマナー(「悪魔召喚師」)」である少年。

 「ヤタガラス」とは何か?

前回少し触れたが、このゲームに登場する「ヤタガラス」という組織は、「古くから、日本を背後から不思議な力で支配している組織」であるという。そして「デビルサマナー」たちを束ねる存在であり、「その実態は謎に包まれている」とのこと。

しかし、私はこの組織のモデルは「国家神道」である、と断言する。

なぜそれがわかるのか? ということは、この先で触れよう。

 第壱話~第六話までのあらすじ

 この先では、『超力兵団』のシナリオのうち「第七話・呪われた探偵」について検証していくのだが、第七話に触れる前に「第壱話~第六話」について簡単に説明しておこう。

 

大正20年(1931年)の帝都(東京)。

デビルサマナーのライドウは、ある日「大道寺伽耶」(だいどうじ・かや)という少女が行方不明になる事件に遭遇する。

彼女の行方を追っていくうち、どうやらこの事件は単なる「行方不明事件」ではなく、「帝都を危機に陥れようとする『謎の勢力』」が関わっているものだということに気付く。

ヤタガラス」の配下で、帝都の平和を護る使命を帯びているライドウは、この勢力と戦うことになるのだが…。

この勢力は何者なのか?

 

大雑把に説明すれば、こんな感じだろうか。

では、ここから先は「第七話・呪われた探偵」について詳しく見ていこう。

このシナリオは、「ゲーム史上稀に見る大問題作」(大げさだが…)だと個人的には思っている。

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「RPGツクール」(PS2)について

以前「RPGツクール」(PS2)についてレビューしたが、こちらも改めてプレイしてみることにした。

意外と、これ面白いんだなー。ローディング多すぎるのはやはり気になるが。

和風パーツがほとんどないのは難だが(忍者とか侍ぐらいか)、強引に和風の超短編RPGでも作ってみようと思う。

フィールド一つ、街一つ、ダンジョン一つのコンパクトな作り。

イベントもほんの少しだけにしよう。

ボスを倒したらすぐに終わるっていう。

主人公は忍者にしてみる。仲間はモンスター一体だけにする。

ちなみに、本作の文字入力はちょっと特殊な作りなのだが、覚えれば意外と使いやすいのには驚く。予測変換もあるし。

戦闘シーンは、ちょっと地味なのが残念だ…。

グラフィックは割と綺麗なのに。

「サウンドノベルツクール2」について

以前レビューした「サウンドノベルツクール2」(PS)だが、最近またやってみた。

これがねー、面白いわけだ。

文字入力はたいへん手間がかかるが、それでも楽しい。

以前、短編小説のようなものを作って完成させたのを、改めて見てみたら、何か面白かったりする。

これは、「RPGツクールDS」(ニンテンドーDS)で制作したRPGの「前章」として作ったものだった。

今はまた違う作品を作っている。

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第一回目

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(※画像はイメージです)

 

シリーズ「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか? 

・第一回目「ヤタガラスとは何か? 『超力兵団』とは何か?」

   序文

このシリーズ記事は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)というゲームソフト(詳しい仕様は後述する)に登場する架空の組織・「超國家機関ヤタガラス」(以下「ヤタガラス」)を、徹底的に批判するために書くものである。なぜ批判しなければならないのかについては後に述べる。

これは、『超力兵団』をプレイしたことがある人(なおかつクリアしたか、少なくとも「第七話」まで見た人)でないと理解できないであろうということはお断りしておく。ゲームの「ネタバレ」も多く含む点にも注意してほしい。

これまで、私がTwitterと、このブログの「Twitter連動企画」で書いた発言も、加筆修正して再録していくつもりだ。

 

  注意事項・免責事項

『超力兵団』を、今やってみたいという方はそう多くはないとは思うが(プレイステーション2の、2006年発売のものだから)、興味を持たれた方はプレイしてみても良い…。ただし、どんな感想を持たれても、こちらでは責任は負いかねる。

また『超力兵団』はすでに絶版になっているので、中古でしか入手不可である点と、基本的にPS2でしか動かない点には注意されたい。

ただし、予め注意喚起しておくが、以下に挙げる条件のうち一つでも当てはまる方は、プレイしない方がいいかも知れない、と言っておく。

・「天皇/皇室に対して嫌悪感がある」

・「エロが嫌い」

・「大日本帝国/旧日本軍が嫌い」

・「戦前日本が嫌い」

・「右翼/極右/ネット右翼が嫌い」

・「日本神話が嫌い」

・「暴力/流血/グロテスクな描写が嫌い」

・「ヤクザが大嫌い」

 

さて、次はこのゲームの概要だけ紹介しよう。

 

 『超力兵団』とはどんなゲームか?

まず基本情報から。

・タイトル「デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団

・メーカー「アトラス」

・発売年「2006年」(11年前のゲームであることに注目されよ)

・機種「プレイステーション2

・対象年齢「15歳以上」(ただし、実際は「15歳未満でも購入・プレイは可能」である点に注意)

・ジャンル「RPG」(戦闘シーンはアクション要素がある)

・特記事項「『暴力やグロテスクな表現を含む』の注意喚起がある」

 

これは「女神転生」という、「敵の悪魔を味方(「仲魔」と呼ぶ)にして共に戦う」をコンセプトとしたゲームシリーズの流れを汲むもの。

真・女神転生デビルサマナー」(セガサターンプレイステーションポータブル)と、二作目の「デビルサマナー ソウルハッカーズ」(セガサターンプレイステーション)の続編という位置づけ。

 

 『超力兵団』の舞台と時代背景など

このゲームは、「1931年の日本(東京)」を舞台としている。ただし、現実では「昭和6年」だが、ここでは架空の「大正20年」という、あり得ない年号になっている点に注目されたい。

舞台は帝都・東京だが、現実とは地名が異なる点にも注意(現実の「神楽坂」は、ここでは「筑土町」である、など)。

なお、このゲームの世界では「関東大震災は起きなかった」らしい。

これについてはいくらか悪意を感じる設定なので、いつか触れたいと思う。

 

 主人公について

主人公は「葛葉ライドウ」という、17歳くらい(推測)の少年(なお「ライドウ」とは通称で、「本名」は自分で決められる)。

普段は学生で、探偵助手だが、実態は「『ヤタガラス』の配下にあるデビルサマナー」である。

デビルサマナー」とは、悪魔を「仲魔」として戦う職業。

武器は「日本刀」と「銃」。

なお「ゴウトドウジ」(「ゴウト」)という、喋る黒猫がお供しているが、これの実態は「かつて罪を犯した元・デビルサマナー」だという(この設定には何かおぞましいものを感じるが、これについてはまたの機会に)。

 

 あらすじについて

ここでは簡単に触れるだけにする。

1931年、「ヤタガラス」の命令で、東京を滅亡させようとするものたちを倒していく…、という話。

最初は「ある少女が行方不明になった」というのが事の発端だったのだが…。

 

だいたいこのくらいでよいだろう。説明不足かと思うが、後は自分で調べるなりしてほしい。

では、本題に入ろうか。

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戦争映画レビュー・3

戦争映画レビュー「キャタピラー」(若松孝二監督/2010年)

 

故・若松孝二監督の「反戦映画」。R-15指定。

 

第二次世界大戦中の話。

戦場で手足を失った元軍人の男・久蔵と、彼の妻の姿を描く。

「芋虫」(江戸川乱歩)と「ジョニーは戦場へ行った」(トランボ)を髣髴とさせる。

 

元軍人の久蔵は、戦場での加害体験に怯え続ける。

しかし妻・シゲ子はそんなことは知らないのだった…。

そして彼の末路は…。

 

どこか切なく、そして怖ろしい物語。

 

R-15指定につき、性暴力表現と性表現も含まれるが、出来れば多くの人に観て欲しいと思っている(DVD版あり)。特に戦争の「加害性」についてよく知らない人には。