シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?
第十三回目「穢れの神ヤソマガツを倒すことの意味と、戦争の描写の問題、その他第拾弐話の問題点」
- はじめに
- 今回のテーマ
- ヤソマガツとは何か?
- ヤソマガツを倒すことに隠された意味
- 穢れ思想の肯定に繋がる
- 戦争の描写の問題・架空戦記ものとの関係
- その他第拾弐話の問題
- まとめ
- おわりに
- 参照ゲームソフト・主要参考文献
はじめに
※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。
このシリーズ記事は、アトラス社が2006年にプレイステーション2専用ソフトとして発売したRPG『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(以下『超力兵団』。『メガテン』シリーズの一種。現在は絶版)に登場する架空組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス。極右思想・天皇崇拝思想を持つ)を徹底的に批判すること、『超力兵団』の問題点を暴き出すこと、この『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズは一切封印すべきである(特に『超力兵団』に関して)と訴えることを目的としたものである。なぜこのシリーズ記事を書くのかと、このゲームの概要については、前回までの記事を参照のこと。前回記事はこちら。
第十一回目、第十回目、第九回目はこちら。
第八回目までの記事はこちらのリンク集からどうぞ。
この記事は、「日本の右派による歴史捏造主義に徹底して対抗する」立場、「天皇制は差別制度であり、昭和天皇には戦争責任がある」と考える立場から書いている。
ただし、私はいかなる宗教団体・政治団体・市民活動団体・右翼団体・左翼団体などとは一切関わりを持っていないこともお断りする。また私は、右翼・左翼・極左・極右・保守・リベラルのどれにも属していない。
この記事にはゲームの「ネタバレ」も多く含むので注意。
また、このゲームをプレイされていない方には理解出来ないであろうことは、お断りしておく。
この記事で『超力兵団』に関わる事柄は、主にゲームソフト『超力兵団』と、付属の説明書・公式攻略本・公式設定資料集を元に書いたものであり、この作品を題材とするメーカー公認のコミカライズ、ノベライズ、ドラマCDなどは一切参照していないことも予めお断りする。
今回のテーマ
今回のテーマは、引き続き「『超力兵団』の最終話である第拾弐話(第十二話)・『人の想い 心の絆』を読み解く」企画の第四弾として、「穢れの神ヤソマガツを倒すことの意味と、戦争の描写の問題、その他第拾弐話の問題点」とする。第拾弐話について詳しくは第九回目~第十二回目の記事を参照のこと。
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