ろーだいありー

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シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第八回目

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(※画像はイメージです)



シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?

・第八回目「『第拾話・帝都炎上!』に見る歴史認識問題・戦後責任問題・歴史修正(改竄)主義」

  • はじめに
  • 前回までの記事
  • 今回のテーマ
  •  第八話と第九話のあらすじ、第拾話の序盤
  • アラハバキとは
  • 鳴海と再会
  • 宗像の正体
  • 鳴海のセリフの問題点
  • スクナヒコナとは
  • スクナヒコナを倒すと…
  • 断末魔の真意
  • 宗像の設定の真意
  • 前回の補足
  • 「つくる会」教科書との符合点
  • まとめ
  • おわりに
  • 参照ゲームソフト・主要参考文献・引用文献

はじめに

※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。

 

このシリーズ記事は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』。「プレイステーション2(PS2)」専用ゲームソフトとして2006年に「アトラス」社より発売されたもの。『メガテン』シリーズの一種で、ジャンルはRPG。現在は絶版)に登場する架空の組織「超國家機関ヤタガラス」(以下「ヤタガラス」。モデルは「国家神道」であり、極右思想・天皇崇拝思想を持つ)を「徹底的に批判するため」と、「この『超力兵団』そのものが持つ問題点を徹底的に暴いて批判するため」、さらに「この『葛葉ライドウ』シリーズはもう封印作品とすべきである。特に『超力兵団』についてはどんな形であれ(ゲームソフトに限らず)、二度と世に出すべきではない」ということを訴えるために書くものである。
なぜこういうことを訴えるのかは、これまでの記事を参照してほしい。今回の記事にもその答えは示している。


この『超力兵団』に関しては、新作(三作目)・リメイク・移植・配信・メディアミックスなどの全てを、今後は一切出して欲しくない理由のうち、ひとつを先に説明しておく。
「今、日本の学校で使われている『歴史教科書』の記述が、どんどん後退している(特に「近代の戦争における、日本の加害歴史」をあまり書かないようにしている)」という事態に危機感があり、それから「日本が引き起こした戦争を美化するような、『歴史修正(改竄)主義』が台頭している(「歴史修正(改竄)本」が書店に溢れかえっている)」事態にも危機感があるため。
それとどう関係があるのかというと、この『超力兵団』は、「戦前(1931年)の大日本帝国」(あくまで架空のものだが)だけを舞台とした作品だからだ。今後このシリーズを作るとなると(リメイクも含む)、「このような、『後退した歴史教科書』・『歴史修正(改竄)本』でしか日本の歴史を学んだことのない若者向けのシナリオを作るのではないか」、「歴史修正(改竄)主義者向けのシナリオを作りそうで、子どもと若者には特に危険だ」という懸念があるから、一切出して欲しくないと訴えているわけだ。

この記事には、ゲームの「ネタバレ」も多く含むので注意。
また、このゲームをプレイされたことが無い方には理解できないであろうことは、お断りしておく。

 

もうひとつお断りしておくが、本記事と前回までの記事で、この『超力兵団』の「設定・世界観・キャラクター描写・ストーリー」などに関する事柄はすべて、PS2のゲーム『超力兵団』及び、続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』(こちらもPS2専用ゲームソフト。2008年発売。現在は絶版)と、この二作の説明書・各種公式攻略本や、『超力兵団』の公式設定資料本のみを参考にして書いた。それ故、この二作を題材とした「メーカー公認のコミック・ノベライズ・ドラマCD」といったものは一切参照していない(私はこの類の商品は一切購入せず、閲覧・視聴もしないため)。予めご了承あれ。

 

それからもうひとつ注意。このブログシリーズは、「日本だけに都合よく歴史を捏造する歴史修正(改竄)主義者(多くは右派論客)には徹底して対抗する」こともテーマに含まれるが、決して「天皇制は絶対に廃止せよ」ということを訴えるために書いたものではない。その点は覚えておいて欲しい。私は別に天皇制廃止論者でも、天皇原理主義者でもない。また、右翼・左翼とも無関係の「自称中道派」である。
ただ、「天皇制には差別などの問題点が多い」こと、「昭和天皇には戦争責任があるのに、その責任を取らなかった」こと、「天皇家や天皇制、及び天皇家の象徴である日の丸・君が代を嫌う人は、国内外問わず数多く存在する」ことは知っておいて欲しい、ということは言っておく。
特に、若者向け作品を手がけるゲームクリエイターや漫画家、アニメ作家、ライトノベル作家などはそのことを知っておく方がいいだろう。無知な人が「天皇が出てくる作品、戦争を題材とした作品」を作ると、内容によっては時に国際問題にも発展する可能性があることは認識すべきである。

 

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前回までの記事

前回記事は、下記のリンクからどうぞ。

 

lucyukan.hatenablog.com

 

それ以前の記事は、以下のリンクからお読みください。

 

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第一回目 - ろーだいありー

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第二回目 - ろーだいありー

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第三回目 - ろーだいありー

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第四回目 - ろーだいありー

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第五回目 - ろーだいありー

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第六回目 - ろーだいありー

 

その他、関連記事としては下記のリンク先も参照してください。

lucyukan.hatenablog.com

 

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今回のテーマ

今回のテーマは「『第拾話・帝都炎上!』に見る歴史認識問題・戦後責任問題・歴史修正(改竄)主義」とする。
今回検証する第拾話(第十話)は、第七話についでかなりの問題作である。これは、現実の日本における「歴史教科書問題」、「歴史修正(改竄)主義」(一般的には「歴史修正主義」だが、ここではこう書く)、「歴史認識問題」、そして「戦後責任問題」とも関わる、重要なシナリオだ。
そして、以前から取り上げている「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」)制作の『市販本 新しい歴史教科書』(扶桑社。以下『新しい歴史教科書』)との符合点も見る。

今回はさらに、同じ「つくる会」制作の『市販本 新しい公民教科書』(扶桑社。以下『新しい公民教科書』)との符合点も見よう。

まずは、前回紹介した第八話と、その次の第九話のあらすじ、第拾話の序盤を解説する。

 

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