ろーだいありー

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の考察記事、ゲームプレイ記録、コレクション写真など。

PS版『真・女神転生2』の感想

PS版『真・女神転生2』をクリアした感想。

とにかく、バグが多いことに悩まされたが、それでも無事にクリアできたことは本当に良かった。スーファミ版とは異なり、「仲魔を七回以上呼ぶとフリーズする」バグが無い分、ラスボスは倒しやすかったかも知れない。バグが多かろうと何だろうと、今回クリアした感想としては「非常に面白かった」のだ。スーファミ版では見られなかったニュートラルエンディングを見ることが出来たので、満足している…。割とあっさりしたエンディングだったが(ロウ、カオスエンドと比較すれば…)、それでも悪くは無い。

ただ、前作『真・女神転生』ほどインパクトのあるイベント・ダンジョンが無いのがなぁ…。前作では「いきなり東京が崩壊する」イベントがすごく印象に残るし、「東京デスティニーランド」はすごかった…。

今回の『真・女神転生2』の場合、特に印象深かったのは、「アルカディアの真の姿を見たこと」であろうか。これは必ずしも見る必要は無いイベントなのだが、「アルカディアは、実は機械に繋がれた人々が見ているバーチャルリアリティーの世界に過ぎなかった」というのは非常に興味深いものがある。あの人たちの機械を外して、「アルカディアは、本当はあんなに美しい世界じゃない、実際は殺風景な狭い世界なんだよ。アルカディアの支配者・ギメルも、本当はメシアなどではない」と教えてあげたとしても、「それは嘘だ!」と言って、絶対に信じないだろう…。それならば、あのままにしてあげた方が幸せなのでは無いだろうか…。例えずっと嘘の世界で生きて行くことになるとしても。

これは、現実の世界でもよくあることなのではないか。結局、現実に生きる多くの人たちも(特に「思い込みが激しい」人や、「こだわりが異様に強い、すぐ何かにのめり込む」人たち)、あのアルカディアの人たちと同じで、「見たいものしか見ない。真実じゃなかろうと、信じたいものしか信じない。信じられる情報しか集めない」のだろう。例えば極端な右翼・左翼、歴史修正(改竄)主義者、極端な脱原発派・原発推進派、「科学万能、非科学的なものは全部ニセ科学」とし、一般的に「ニセ科学」とされるものを糾弾することだけにのめり込む「ニセ科学バスター」(「ニセ医学バスター」というのもある)と呼ばれる人たち、極端な「オーガニック信仰」派、怪しい「オカルト論」・「陰謀論」・「トンデモ論」にのめり込んで全部信じ込む人たちとか…。

改めてプレイすると、最終ボスが「神」なのは凄いというか、文字通り「神をも恐れぬ」というか…。他社の『魔界塔士Sa・Ga』もそんな感じではあったが、それをさらに超えているようにも感じた。これ以降の『メガテン』は、ここまで「神をも恐れぬ」作品は無くなってしまったのが残念だ。スーファミ版が出た後に起きた、オウム事件などの影響もあるのかも知れないが…。