ファミコンの「伝説的超高難度クソゲー(笑)」として知られるSF・RPG『星をみるひと』(ホット・ビィ)だが、Nintendo Switch版もある(配信元はシティコネクション)。配信当時の記事はこちら。4Gamerより。
これ、オリジナルのファミコン版もプレイしたことはあるが、開始直後にすぐゲームオーバーになって以来触ることは無かった。何しろ初期の主人公はひ弱なのに、いきなり強敵が出ることが多いので…。「何このバランス崩壊ゲーム…?」としか思えなかった。元々はゲーム誌『ユーズド・ゲームズ』(休刊)で「伝説的なファミコンゲーム」として紹介されていたので興味を持ったんだけどね。
そして2020年にNintendo Switchに移植された(いくつかの便利機能も搭載されている)ので、一度はクリアしたいと思ってダウンロードしたのだが…。昨日ようやくクリアした! switch版にある「全員がレベル30、全員の所持金が10000*1」で始められるモードを使い、巻き戻し機能*2、倍速で歩けるモード、クイックセーブ&ロード機能を活用し*3、攻略サイトを見ながらプレイするとだいたい一時間くらいでクリア出来てしまった…。ファミコン版は真面目にやっても恐らく何十時間もかかるかも知れないのに…。ちなみにこのゲームはボスキャラもラスボスも存在しないが、RPGとしては非常に珍しい。その代わり通常出現する敵が異様に強いのだが…。
『星をみるひと』は世間ではクソゲー扱いされるが、個人的にはNintendo Switch版に関しては「そこまでクソゲーでは無い…、ただし理不尽な点も多く、癖が相当強いので万人には薦められない」という感想。音楽は割と良く、戦闘シーンの曲が二つあるのだが中盤以降聞ける曲は名曲だと思う。もっとシステム回りとゲームバランスを調整すれば名作になり得たかも知れない…。ストーリーや世界観には謎が多く、そのあたりに魅力が感じられるので。なおセレクトボタン*4で先頭のキャラクターを変更出来るのは『時空の覇者 Sa・Ga3[完結編]』(スクウェア[現スクウェア・エニックス]。ゲームボーイ)に先んじており、さらにこれを活用しないとクリア出来ないのはある意味画期的ではある。