ろーだいありー

ゲームレビュー、ゲームプレイ記録、『メガテン』考察、ブックレビュー、音楽レビュー、コレクション写真、映画評など。

ブックレビュー

読んだ本の感想・批評。

『「慰安婦」問題と未来への責任 日韓「合意」に抗して』の感想

『「慰安婦」問題と未来への責任 日韓「合意」に抗して』(中野敏男・板垣竜太・金昌祿・岡本有佳・金富子編/大月書店)の感想。 これは日本軍「慰安婦」問題についての本である。 全体的に良い本であるが、特に『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(…

『帝国の慰安婦』(朴裕河著)の批評

『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(朴裕河著/朝日新聞出版)について書きたい。これは、以前批評した『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・独島』(朴裕河著、佐藤久訳/平凡社ライブラリー)の、「日本軍『慰安婦』問題に関する箇所の続編的なも…

『1945年のクリスマス』の感想

『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』(ベアテ・シロタ・ゴードン著、平岡磨紀子〔構成・文〕/朝日文庫)の感想。 publications.asahi.com 日本国憲法作成に関わった女性、ベアテ・シロタ・ゴードン氏の自伝である。彼女はと…

『九月、東京の路上で』の批評

『九月、東京の路上で』(加藤直樹著/ころから)の批評。 「関東大震災」の後に起きた「朝鮮人虐殺事件」について、当時の証言などから丁寧に検証しており、「この事件を無かったことにしようとする歴史修正(改竄)主義に対抗する」という試みは評価できる…

『あいちトリエンナーレ「展示中止」事件』の批評

『あいちトリエンナーレ「展示中止」事件 表現の不自由と日本』(岡本有佳・アライ=ヒロユキ編/岩波書店)の批評。 www.iwanami.co.jp 「あいちトリエンナーレ2019」の企画のひとつ「表現の不自由展・その後」が展示中止になった出来事(「事件」というのは…

『皇室タブー』の感想

『皇室タブー』(篠田博之著/創出版)を読んだ感想。 「戦後以降の、『皇室タブーに触れてしまったために右翼に襲撃・抗議された』マスコミ・出版社・映画監督など」に関する事件・トラブルなどをテーマとしている。 結構面白い本である。これを読んでいる…

『《自粛社会》をのりこえる』批評

『《自粛社会》をのりこえる 「慰安婦」写真展中止と「表現の自由」』(安世鴻・李春熙・岡本有佳編/岩波ブックレット)を読んだ感想。 www.iwanami.co.jp ニコンサロンでの日本軍「慰安婦」写真展中止事件を扱っているが、事件の詳細はここでは省く。 この…

『慰安婦問題の解決のために』(和田春樹著)の批評

和田春樹著『慰安婦の問題解決のために アジア女性基金の経験から』(平凡社新書)を批評してみたい。「盟友」大沼保昭氏(2018年逝去)の本とも比較しながら。 「女性のためのアジア平和国民基金」(以下「国民基金」。ただし引用文では「アジア女性基金」…

『和解のために』(朴裕河)批評

前の記事。 lucyukan.hatenablog.com ここで批評した本『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)の中で、大沼保昭氏(2018年逝去)が紹介していた朴裕河(ぱくゆは)著『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・…

『「慰安婦」問題とは何だったのか』(大沼保昭著)の問題点

前の記事。 lucyukan.hatenablog.com 今回は、『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)と同じ大沼保昭氏(2018年逝去)の『「慰安婦」問題とは何だったのか メディア・NGO・政府の功罪』(大沼保昭著/中公新…

他の本を参照して『「歴史認識」とは何か』を検証する

前の記事。 lucyukan.hatenablog.com 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)をレビューし続けてきたが、今回は最近読んだ、別の日本軍「慰安婦」問題関連本を参考にしつつ、この本の日本軍「慰安婦」問題に…

さらに『「歴史認識」とは何か』をレビューする

前に書いた記事。 lucyukan.hatenablog.com 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)のレビュー(主に「慰安婦」のページについて)を続けてみよう。なお、大沼氏は2018年に逝去されている。 大沼氏は言う。 …

『「歴史認識とは何か」』のさらに細かい問題点

前に書いたこの記事。 lucyukan.hatenablog.com 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)の問題点をまとめたが、よく考えるとさらに問題点・改善して欲しい点があったので補足しておく。主に日本軍「慰安婦」…

『「歴史認識」とは何か』の問題点まとめ

「国民基金」について この本の問題点まとめ 参考文献 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)についての今までの記事。 lucyukan.hatenablog.com lucyukan.hatenablog.com lucyukan.hatenablog.com lucyuka…

『「歴史認識」とは何か』についてもう少し…

この記事について、さらに続けよう。 lucyukan.hatenablog.com 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)から、主に日本軍「慰安婦」問題に関するページの問題点をもう少しだけ取り上げる。 読んでいて思った…

『「歴史認識」とは何か』の問題点をさらに書くと…

この記事だが、もっと続けてみよう。 lucyukan.hatenablog.com 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)の中から、主に日本軍「慰安婦」問題に関するページの問題点をさらにあげておこう。 「女性のためのア…

『「歴史認識」とは何か』について補足

この記事だが、もう少し続けてみたい。 lucyukan.hatenablog.com 『「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて』(大沼保昭著 聞き手・江川紹子/中公新書)についてだが、よく読んでみるといろいろおかしな点もあったのでそれを指摘しておく(大沼氏は2018年…

ブックレビュー『屋根裏部屋の秘密』(松谷みよ子著/偕成社)

児童文学『屋根裏部屋の秘密』(松谷みよ子著/偕成社)レビュー この本は「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」第八回目の参考文献リストに入れたが、今回改めて紹介する。 故・松谷みよ子氏の情熱を感じる児童文学。 あえてあらすじや、登場人…

『歴史修正主義とサブカルチャー』の感想

今回は『歴史修正主義とサブカルチャー 90年代保守言説のメディア文化』(倉橋耕平著/青弓社)を読んだ感想を。 この本は、私のサブアカウントのブログ「悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏」の、こちらの記事 『歴史修正主義とサブカルチャー』(倉橋耕平著) -…

ブックレビュー『あしたぶたの日ぶたじかん』(童話)

童話『あしたぶたの日ぶたじかん』(矢玉四郎作・絵/岩崎書店)レビュー 「うそ」がテーマの童話。 これは、小学三年生の「畠山則安」くんという少年を主人公とした『はれときどきぶた』シリーズの第二弾にあたります。前作『はれときどきぶた』は、畠山く…