『魔界塔士Sa・Ga』プレイ記録~しろくま、楽園目指すんです。その3~
『サ・ガ コレクション』(スクウェア・エニックス。Nintendo Switch。以下『サガコレ』)収録の『魔界塔士Sa・Ga』のプレイ記録第三回目。前回はこちら。
今回の主人公は「しろくま」(エスパーマン)。仲間は「ねこ」(人間・男)、「とかげ」(モンスター)、「とんかつ」(モンスター)。名前の由来は『すみっコぐらし』より。
(※以下ネタバレも含まれるので注意)
前回のおさらい
塔の五階で第二の世界へたどり着いた「しろくま」たち。そこは海に囲まれた南の島のような世界だった。船は使えないので代わりに「船のように走る島」を使って海を探索する。「空気の実」という酸素ボンベのようなアイテムを持って海底の「竜宮城」へ行き、重要アイテム「赤玉」を手にするが「青竜」に襲われる。青竜を倒して地上へ帰還。老人「竜王」の出すなぞなぞを解いて「青玉」を貰い、どちらかの玉を使うと第二の「クリスタル」が現れる。これを使って塔の五階にあった封印された扉を開いて六階より上に登る。喋るしゃちほこが居る小世界に行ったりしつつ、塔の十階まで行くとまた封じられた扉を見つける。十階のもう一つの扉から外に出たところまで。
ここは雲の上なんです
さて、十階から外に出るとそこは「雲の上の世界」だった。と言っても天国ではなさそうだ。ここだけフィールドの曲が前の世界までとは異なっている。
雲の上は移動出来るが、雲の無いところは歩くことが出来ない。町があるので、入ってみる。
ハエ人間に因縁を付けられたんです
町での情報によれば「白虎は巨大な浮遊城でこの世界を支配している」、「雲の中に身を隠した町がある」、「レジスタンスのリーダーだったシャルルは、自分の娘にクリスタルの秘密を隠したんだ」*1、「白虎は傭兵を募集しているぜ。酒場へ行ってみな」、「白虎に抵抗するレジスタンスもほとんど殺されてしまった」とのこと。
この町では「ドラゴンメイル」*2、「ミスリルソード」など新たな装備品が買えるが、人間用の成長アイテムはまだ「HP400」までしかない。
パブに入り、ここにたむろする人物と話すと「ここは白虎親衛隊の縄張りだぜ、命のあるうちに帰りな!」と因縁を付けられるが、しろくまは「静かにしろよ、酒がまずくなる」と一喝。すると「てめえ、なめやがって!」と「モスキート」(ハエ人間)と戦闘になるが退ける。すると強さを認めたらしく、「白虎様のところで働いてみないか?」と誘われるので、しろくまは「いいだろう…」と答える。
白い虎の部下になったんです
自動的に白虎の城に切り替わり、白虎の親衛隊として働くことになる。
白虎「お前たち、なかなかの腕だそうだな。働き次第では副官にも取り立ててやろう。まずはレジスタンスのジャンヌという女を捜して来い!」
しろくま「その女がどうかしたのか?」
白虎「知りたがり屋は若死にするぞ」
しろくま「そうだな、忘れよう」
…ということで、「ジャンヌ」なる人物を捜すことになる。
白虎の城の中を探索する。鍵のかかった部屋もある。もう一度白虎と話すと「裏切ったりするなよ」と言われる。城の中の親衛隊と話すと「ぶらぶらしてないで、仕事しろよ!」と言う。
城にあるグライダーに乗れるので、これで雲の無いところも移動出来るようになる。ただし、グライダーに乗っている時も敵は出現するので注意。
空を飛べるんです
グライダーに乗ってフィールドを探索する。あるところには隠された町があるので入ってみる。情報によると「シャルルの娘は双子だぜ」とのこと。
ここの武器屋にはいろいろ目新しい武器もある。また、強力な魔法の書「フレアの書」もあるが高額である。これはいずれ入手したい。
「ガルガル野郎といい女」、どっちが好きかと問われると…
あるところでレジスタンスのアジトらしい小屋を見つける。入ってみると、すでに他の親衛隊がジャンヌらしき女性を捕えようとしている。
親衛隊「見つけたぜ、ガルルー! おめえがジャンヌだな。おい新入り、こいつは俺たちの獲物だ。手出しするなよ、ガオー!」
しろくま「おい、とんかつ! ガルガル野郎といい女と、どっちが好きだ?」
とんかつ「聞くまでも無かろうよ!」
あえて白虎を裏切ってジャンヌを助けることに。親衛隊の「ジャンボにんにく」、「サーベルタイガー」、「毒毛虫」を倒す。なお、サーベルタイガーの「二本の牙」という技は当たると大ダメージを受けることがあるので注意。毒毛虫の「触ると毒」も結構やっかいなので、遠隔攻撃か攻撃魔法を使う方が良い。
ジャンヌと話すと「妹のミレイユが浮遊城に捕まっているの。助け出して!」と頼まれるのだった。
なお、このあたりで「ねこ」の力と素早さはアイテム使用で99まで上がった。これ以上は上げることが出来ない。
ミレイユを助けるんです
白虎の城に行く。親衛隊によると「白虎様の部屋は七階だ」、「ミレイユ? あの女はやめとけ。白虎様に殺されるぞ」とのこと。
宝箱から「虎の鍵」*3を手に入れて閉ざされたドアを開き、ミレイユを見つける。見張りをしているモンスターと話すと「何だお前は」と言われるが、しろくまが「脇役は眠ってな!」と言ってサーベルタイガーとバトルになり、倒す。
しろくま「助けに来たぜ、お姫様」
ミレイユ「あなたは?」
しろくま「ジャンヌに頼まれたんだ。詳しい話は後だ」
ミレイユ「姉さんに! 姉さんはどこに居るの?」
しろくま「森のアジトさ。さあ行こう」
だがそこに、白虎が現れる。
白虎「バカめ! お前が玄武や青竜を倒したことなど、とうに知っていたのだ。その上でお前を利用させてもらったのだ! よくやったぞ、ミレイユ。これでクリスタルは俺のものだ」
しろくま「ミレイユ!? 君は姉さんを売るつもりか!」
ミレイユ「私は強い者が好きなだけ。レジスタンスなんか真っ平よ!」
白虎「お前たちもすぐには殺さん。牢獄にぶち込んでやる」
…という訳で、しろくまたちは地下牢に閉じ込められてしまう…。
牢で喋る「恨みの剣」に会ったんです
しろくまたちは牢の中。しかし鉄格子は力づくで開いてしまった。なお、この時点で「虎の鍵」は不要になるので捨ててよい。
別の牢の鉄格子に剣があり、調べると「私を持っていけ!」と喋る。とかげ「げっ、剣が喋った」。ここで手に入るのは「恨みの剣」という特殊な剣で、使っても攻撃はしないが、敵が近接攻撃をしてきた時だけ「倍返し」式に反撃する武器。あまり使える武器では無いが、お遊びで使ってみると面白い。それにしても、なぜ剣が喋るのだろう…。
牢の番人の「小悪魔」を倒し、階段を上って一階へ行く。「小悪魔」たちが宝箱を守っているのでこれを倒し、宝箱から「牢の鍵」を入手。これを使うと宝箱のある部屋の鍵も開けることが出来る。宝箱から「ライトサーベル、巨人の小手、いきかえり、デスの書、エリクサー、ハイポーション」を入手する。なお原作では「ライトセーバー」だったのが、『サガコレ』では「ライトサーベル」に変更されているが、これは『スターウォーズ』っぽいからマズいと思ったためだろう…。
牢の鍵を使って出る。牢を出れば「牢の鍵」は不要なので捨てる。城の中にあるグライダー三つのうち一つだけ動くので、これに乗って外へ。外に出ると、なぜか白虎の城は見当たらなくなっていた。別の場所に移動していたのだ。
先ほどの雲の町に行き、貯まったお金で「フレアの書」を買っておく。
悲しき姉妹
別の場所に移動していた白虎の城へ入るが、親衛隊以外は居なくなっている。親衛隊にぶつかると戦闘になるので注意。
外へ出ると、城はまた移動している。もう一度入ると白虎とジャンヌ、ミレイユが居る。
白虎「これだ、白のクリスタルだ! ミレイユ、よくやってくれたな、もう用は無い、死ね!」
白虎の攻撃により、ミレイユをかばったジャンヌが倒れる。
しろくま「この虎野郎!」
…「虎野郎」(笑)。言ってるのが「しろくま」だと何となくおかしい。熊が「虎野郎」って…。
白虎「貴様らか。丁度いい、クリスタルの力を試してみるか!」
白虎とバトル。白虎は「クリスタル」を使うことがあるが何も起こらないので隙が多い。白虎を倒すと「そんなバカなー!」と叫び、クリスタルと共に消え去ってしまう。
ねこ「おい、クリスタルが無くなっちまったぜ」
しろくま「黙ってろ!」
ミレイユはジャンヌに「姉さん、ごめんなさい、私、バカだった…」と詫びる。瀕死のジャンヌは「いいの…、運命よ…、生まれた時から…」とつぶやく。
ジャンヌの血とミレイユの涙が触れると、それがクリスタルに変化する。これがこの姉妹の秘密だった…。ジャンヌは死んでしまったが、三つ目のクリスタルが手に入る。
ミレイユと話すと「早く消えて!」としか言わない。悲しみに暮れているのだろうから、そっとしておいてあげよう…。しろくまたちは立ち去るのだった。
ちなみに、姉を裏切って白虎についたミレイユは「悪女」とよく言われているらしいのだが、個人的にはどうもそうは思えない。最初にプレイした時はまだ子どもだったので、「悪女」の概念がよく分かっていなかったせいだろう。今プレイしても「この程度で悪女というのはどうかなぁ…」と。多分彼女に悪気は無かった…、ただ力が無く、強い者にすがるしか生きる道が無かった…、ということだと思っている。
さらに上を目指そう
ミレイユと別れたしろくまたちは、宿屋に泊まるためにグライダーで最初の町まで戻る。また外に出るともうグライダーは無くなっている。だが実は、パブである人物と話すとグライダーは復活する。この仕様は、つい最近まで知らなかった…。三十年以上も、「白虎を倒して最初の町か塔に入ると、二度とグライダーには乗れない」と思い込んでいたのだが、まさかそうではなかったなんて…。初めてプレイしてから三十年以上経ってもまだ新たな発見があるとは。
なお、この頃にはすでにしろくまのHPは最大値の999になり、力、魔力、すばやさはもう99まで上がってしまった。
三つ目のクリスタルを塔で使い、封じられた扉の先へ行く。
水が無くて困ってるんです
十二階の小世界へ。ここは先ほどの世界と同じく雲の上らしい。ここでは勝手に移動する床が多く、思うようには進めない。宝箱は三つあるようだが、「ポーション」が入っているものしか取れなかった。
十三階への踊り場の宝箱から「チェーンソー」を入手。これは上手く行けば一撃で「敵をバラバラにしてしまう」という怖ろしい武器だが、実は…、これはまたいずれ。注意すべきなのは敵の中にも「チェーンソー」を使ってくる奴が居ること(「マンハンター」など)。要は『ウィザードリィ』で「首をはねられた!」のと同じようなことで…。このあたりも『ウィザードリィ』の影響のような気がする。
十三階の小世界。ここではタコ型の住人が「雨が一滴も降らなーい」、「喉乾いたー水くれー」と嘆いている。ここの住人は水の中でないと干からびてしまうらしい。
十四階への踊り場に宝箱があり、「アライのメット」(兜)を入手するが、これの元ネタは「アライヘルメット」という実在の会社の製品だろう。これについてはそのままでも良かったのか?
水の溢れた世界なんです
十四階の小世界では、逆に水があふれている。住人によると、湖にゴミを捨てたせいで水があふれてしまったらしい。
湖の底に詰まったゴミを取り除くと…。さっきの十三階の小世界に落とされていた。先ほどとは打って変わって、水がいっぱいになっており、「雨が降ってきたよーん」とタコの住人も嬉しそうだ。
もう一度上に行き、十四階の小世界へ行くと水は引いていた。話によると「大魔王はアシュラ」、「アシュラが四天王を送り込んだ」とのこと。四天王ということは、玄武、青竜、白虎の他にあともう一人(一匹?)居るってことか?
城が出現しているので入ってみると、宝箱を見つける。「サイコソード、いきかえり、ハイポーション、エリクサー」を入手。「サイコソード」はしろくまが使う。
十六階でまた封じられた扉があるので一旦終了。ここにもまたシルクハットの男がおり、「朱雀にはどんな攻撃も通じません。逃げるのがいちばんです」と言う。もうひとつの扉から外へ。
次回は…
次回は第四の世界へ!