ろーだいありー

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の考察記事、ゲームレビュー、ゲームプレイ記録、ブックレビュー、音楽レビュー、コレクション写真、映画評、社会問題批評など。

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第十一回目

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(※画像はイメージです)

シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?

第十一回目「『伽耶を救う』に隠されたメッセージを読み解く」

はじめに

※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。

※この記事は2021年8月21日に加筆・修正・訂正済み。

 

このシリーズ記事は、アトラス社が2006年にプレイステーション2専用ソフトとして発売したRPG『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(以下『超力兵団』。『メガテン』シリーズの一種。現在は絶版)に登場する架空組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス。極右思想・天皇崇拝思想を持つ)を徹底的に批判すること、『超力兵団』の問題点を暴き出すこと、この『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズは一切封印すべきである(特に『超力兵団』に関して)と訴えることを目的としたものである。なぜこのシリーズ記事を書くのかと、このゲームの概要については、前回までの記事を参照のこと。前回記事はこちら。

lucyukan.hatenablog.com

前々回の記事はこちら。

lucyukan.hatenablog.com

第一回目~第八回目まではこちらのリンク集からどうぞ。

lucyukan.hatenablog.com

この記事は、「日本の右派による歴史修正(改竄)主義に徹底して対抗する」立場、「天皇制は差別制度であり、昭和天皇には戦争責任がある」と考える立場から書いている。

ただし、私はいかなる宗教団体・政治団体・市民活動団体・右翼団体・左翼団体などとは一切関わりを持っていないこともお断りする。

この記事にはゲームの「ネタバレ」も多く含むので注意。

また、このゲームをプレイされていない方には理解出来ないであろうことは、お断りしておく。

このシリーズ記事で『超力兵団』に関わる事柄は、主にゲームソフト『超力兵団』と、続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ体アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(こちらもPS2専用ゲームソフトで、2008年発売。現在は絶版)、及びこの二作の説明書・各種公式攻略本や、『超力兵団』の公式設定資料集を元に書いたものであり、この二作を題材とするメーカー公認のコミカライズ、ノベライズ、ドラマCDなどは一切参照していないことも予めお断りする。

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今回のテーマ

今回のテーマは、前回に引き続き「『超力兵団』の最終話である第拾弐話(第十二話)・『人の想い 心の絆』を読み解く」企画の第二弾として、「『伽耶を救う』に隠されたメッセージを読み解く」とする。まず、第拾弐話のあらすじを振り返ってみよう。詳しくは第九回目を参照。

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第拾弐話のあらすじ

第六話で行方知れずになっていたヒロイン・伽耶が、巨大ロボット「ヤソマガツ」に乗って現れる。この伽耶は本来の伽耶ではなく、伽耶に何者かが憑依している状態。これを「伽耶に憑きし者」と呼ぶ。「より将来で…、歴史を創り変えてみせる!」などと意味深なことを言って、ヤソマガツと共に去って行った。

ライドウは伽耶に憑きし者を追うために、最終ダンジョン「アカラナ回廊」に入ることになる。アカラナ回廊は、未来へと繋がるタイムトンネルであった。ここでライドウは「東京大空襲、原爆投下、オイルショック、ロッキード事件、ベトナム戦争、アポロ計画」などの未来を見る。さらに、この世界の未来は『真・女神転生』(スーパーファミコン他)と『真・女神転生II』(スーパーファミコン他)に繋がっているのではないか、と示唆する描写もある。

最深部で伽耶に憑きし者と再会する。伽耶に憑きし者の正体は、実は『真・女神転生II』の「TOKYOミレニアム」に住む「テンプルナイト」で、さらに「ライドウの名を受け継いだ者」だった。メシア教*1が支配する世界を嫌い、メシア教の過去の姿と思われるヤタガラスを滅ぼすために魂だけ過去へ来て、伽耶に憑依した、ということらしい。
伽耶に憑きし者と、戦艦に変形する巨大ロボット「超力超神ヤソマガツ」を倒すと、伽耶に憑きし者は去って行った。伽耶は本来の伽耶に戻り、無事に家に帰る。ライドウはまた鳴海のところで働いている、といったエンディングになる。 

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前回のおさらい

前回は第拾弐話を読み解きながら、「この世界の未来が『真・女神転生』に繋がるとは到底思えない」と題して、「この『超力兵団』の世界と『真・女神転生』が繋がるという設定は矛盾が多くて無理がある」、「国家神道*2がモデルのヤタガラスがメシア教になるのはおかしい」といったことを書いた。

また、「ライドウは帝都の守護者に見えるが、実はヤタガラスと日本を滅ぼす者である。ただし直接手を下すことは無く、天皇崇拝のヤタガラスが自ら『天皇の名の下に』戦争を起こして、日本を滅ぼすように導く存在なのだ」、「黒猫・ゴウト(中身は初代のライドウ)は遠い昔、ヤタガラスの味方のフリをしてヤタガラスを滅ぼそうとしたが、失敗し咎人として黒猫にされた。だがその志は十四代目で達成されるだろう」、「探偵の鳴海もまた、ヤタガラスの協力者のフリをしているだけであり、ヤタガラスを監視しつつ、いつかヤタガラスを滅ぼす若者が現れると信じていた。その若者こそライドウであった」、「伽耶に憑依したのはテンプルナイトでもライドウの名を受け継いだ者でも無く、未来の十四代目ライドウその人であり、ヤタガラスを直接滅ぼすために過去へ来た」といった独自論も展開した。詳しくは前回記事を参照。 

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「伽耶」とは何か?

今回はまず、最終ボスの一人が「伽耶」であることの意味を探ってみようと思う。

「伽耶」の名前の由来は、「古代韓国(朝鮮)にあった小国郡・伽耶*3である。この時点で、「韓国と何か繋がりがあるのではないか」と思わせるには十分である。

第九回目でも少し触れたが、「ライドウが伽耶*4と戦って救う」のは、実は隠された意味があると考えている。これについて解説したい。 

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「伽耶と戦って保護する」シナリオに隠された意図

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(※画像はブログ執筆者のコレクションより。イメージです)

この『超力兵団』の舞台は架空の1931年の日本だが(史実と異なり「大正20年」となっている)、韓国を日本が植民地*5にして「朝鮮」と呼んでいた時代である(この記事では基本的に全て「韓国」で統一する)。

この時代を舞台に、日本人であり、なおかつ天皇守護組織であるヤタガラスに仕えるライドウが、「伽耶と戦って倒し、保護する」のは、実は「韓国併合(「日本の侵略により無理やり植民地にした」と言う方が正しいのだが)を正当化したい」という製作者の願望が隠されているのではないか、と私は見ている。

つまり、「ライドウ(=大日本帝国)VS伽耶(=韓国)」、とすれば分かりやすいだろう。ラストバトルは「日本が韓国を侵略し、保護国化するという建前で征服して植民地支配する」の暗喩なのでは無いだろうか。実際、当時の日本では「日本は天皇を頂く偉い国だから、韓国及びアジア全土を日本が支配するのは正しい」という考えが支配的だったことを思えば…。

このような深読みする必要は無い、と思われるかも知れない。だが、もしそういった意図が一切無いとすれば、ヒロインの名前を「伽耶」ではなくもっと無難な名前*6にするのではないか? 製作者も「伽耶とは古代韓国の小国郡のこと」であるのは知っているのだろうし。「かや」という名前にするにしても、他に人名に使える漢字はたくさんあるのに、なぜ「伽耶」を選んだのか…? 

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「神功皇后」も実在するような世界観なので…

さらに史実の戦前日本だと、日本政府は韓国の植民地支配を正当化するため、『古事記』に出てくる架空の人物「神功皇后」を実在の人物としていたことも見逃せない。
神功皇后は、古代に「三韓征伐」(韓国の制圧)を成し遂げた人物として描かれている。現実ではあくまでも架空の人物であり、三韓征伐もフィクションに過ぎないが、このゲームでは同じく『古事記』に出てくる神武天皇*7も実在しており、「神武東征」も本当にあったことになっている*8ので、それを踏まえると神功皇后も実在したことになってしまうし、三韓征伐も本当にあったことになるのではないか?

ゲーム上では神功皇后など出てこないし、言及も無い。しかし天皇を守護する組織のヤタガラス*9を味方にしたのは、製作者に「神功皇后は実在した、三韓征伐も実際の出来事」ということにして、「彼女のやった古代韓国の征伐は正しいのだから、皇后の子孫とされる近代天皇がやった韓国支配も正しいと思いたい」願望があるのかも知れない。 

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「清」は「清国」の意味なのかも…

もう一つ書くと、伽耶の叔父に当たる人物として「清」(きよし)が居るのだが、「伽耶」が韓国由来だとすると、「清」はもしかしたら「清国」が由来なのかも知れない。

清は第参話で深く関わってくる人物である。第参話は、行方不明になった清を探すことになる話だが、清は「ダークサマナー・ラスプーチン」*10の手で異界に送り込まれていたことが判明する。清を助けに異界へ向かうと、清は「赤マント」という奇妙な化け物に変化してしまう。これを倒すとクリアだが、第参話の結末はプレイヤーのやり方によって「倒した後、清は生存して保護される」場合と、「倒した後、清は死んでしまう」の二通りに分かれる。

もし「清」が「清国」の比喩だとすれば、「ライドウが清を倒して保護する*11のは「日清戦争の正当化」(言い換えると「台湾支配の正当化」)とも取れる。「伽耶」と「清」が親戚であることも、それを思わせる。

なお、このゲーム上の歴史でも、日清戦争や日露戦争は起きていたのは確実だと思う。ノンプレイヤーキャラクターのセリフにそれらしいものがあるため。またこの世界でも、大正の前の元号が「明治」であることも分かっている*12

ちなみに、ヤタガラスは「古くから日本を支配していた」のだから、明治天皇もまたヤタガラスによって守護されていたはずだ。なので、日清戦争と日露戦争の責任もヤタガラスが負わなければならない。それに関して、ゲーム上では何の指摘も無いが。

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伽耶に憑きし者のセリフの意味

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(※画像はブログ執筆者のコレクションより。イメージです)

第九回目で少し触れたが、伽耶に憑きし者が第拾弐話で語る言葉も、どことなく「日本に支配された韓国人の恨みの言葉」のようにも思える(語る相手がヤタガラスに仕えるライドウで、語るのが「伽耶」だから余計そう見えるのだが)。第伍話、第八話の敵将・宗像のセリフや、第拾話のスクナヒコナ(宗像に憑依していた神)のセリフと同じようなものだ。

伽耶に憑きし者のセリフで、このようなものがある。

「(前略)満足か? 真実を知らず、目に映る物だけで正義を判断する事が! お前の行動が、遠い将来においてあの狂信的な集団を生み出すのだ。管理されきった社会…かごの中の自由…。人為らざる者の思惑通りに進められる歴史なぞ、私は望みはしない! 私は、私自らの手で! 力で! 将来を創り出したかったのだ! …が、もはや負け犬の遠吠えか(後略)」

このセリフが、抗日韓国人のものだったらこのようになる。

「満足か? 韓国の真実を知らず、日本で見聞きした物だけで正義を判断する事が! お前の行動が、侵略戦争と植民地支配を引き起こしたのだ。日本に管理されきった社会…かごの中の自由…。韓国人為らざる者の思惑通りに造り変えられる韓国なぞ、私は望みはしない! 私は、韓国人自らの手で! 力で! 韓国の将来を創り出したかったのだ! …が、もはや負け犬の遠吠えか」 

先ほども書いたが、伽耶に憑きし者の正体は「遠い未来のTOKYOミレニアムから来たテンプルナイトで、ライドウの名を受け継いでいる」ことになっているが、前回書いたように私は信じていない。独自論として「伽耶に憑きし者の正体は、戦後日本からやって来た十四代目ライドウその人であり、過去の自分を倒してヤタガラスを滅ぼそうとした」説を唱えている。

だが、別の説を書いておくと、「伽耶に憑きし者の正体は、実は未来の韓国から来た韓国人で、日本による韓国の植民地支配を早く終わらせて、韓国の未来を変えるためにライドウを倒しに来た」という可能性もあると思うし、「抗日韓国人の恨みが伽耶に憑依した姿」とも考えられる。伽耶に憑きし者が第拾弐話の最初の方で「より将来で…、歴史を創り変えてみせる!」と言うのも、「韓国の将来を創り変えてみせる」の意味だったのかも知れない。

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アカラナ回廊=アカラ回廊とすれば…

これはサブブログ「悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏」でも少し触れたことだが、現実には「アカラ回廊」*13という中国と日本を結ぶ航路があり、その一部が韓国の領空である。この名称、本作のラストダンジョン「アカラナ回廊」とよく似ているのが気になっている。

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団 超公式ふぁんぶっく』の87ページには、「アカラナ回廊」「アカラナ」とはゾロアスター教の神の名前「ズルヴァン・アカラナ」が由来と書いてあるが、本当は「アカラ回廊」が由来の可能性はある。単に偶然被っただけなのかも知れぬが、「アカラナ回廊=アカラ回廊」とすると、「アカラナ回廊(=アカラ回廊)で待ち構える伽耶(=古代韓国)」の構図は「日本に奪われた国土や文化を取り戻すために戦う韓国の姿」の暗喩に思えてくる。

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スクナヒコナは「韓神」だとすると…

今回の記事は第拾弐話がメインテーマだが、以前解説した第拾話でもう少し気になることがあるので追記する。これも「悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏」で少し触れたことだが、さらに詳しく解説する。

第拾話で戦うスクナヒコナは、『古事記』によれば「船に乗って海から日本に渡って来て、オオクニヌシと共に国造りをした後去って行った小さな神」だが、奈良県奈良市にある「漢國神社」では、スクナヒコナは「韓神」(からかみ)として祀られているそうだ。もしかすると、スクナヒコナは「韓国から船に乗って日本に渡ってきた神」なのかも知れない。

第八回目でも述べたように、第拾話で鳴海はスクナヒコナに対して「遠い昔の恨みなど俺たちには関係無い…」といったことを言うが、これには「日本に占領された韓国の恨みなどもう昔のことだ、今の日本人には関係無い」という意味が隠されていると思う。そう考えると、韓神とも言われるスクナヒコナを倒す第拾話も、実は「日本が韓国を植民地にしたことを正当化する」ものなのかも、と思えてくる。

この「スクナヒコナ=韓神」説がこのゲームに採用されているかどうかは分からないが、その可能性はあると見ている。

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抗日韓国人もまた「天皇にまつろわぬ者」だったから…

さらに付け加えると、この『超力兵団』のコンセプト自体、「神武天皇に倒されたとされるナガスネヒコとアビヒコを倒す」第伍話などを見れば分かるが、「天皇にまつろわぬ者を倒して日本の平和を取り戻す」ものだ。そして、日本と戦う抗日韓国人*14もまた、日本から見れば「天皇にまつろわぬ者たち」だった。なので、第拾話や第拾弐話のみならず、このゲームのシナリオ全体が、実は「日本に逆らう韓国*15と戦って倒すことを正当化する」ものだったのでは、とも思える。 

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歴史修正(改竄)主義と嫌韓思想が蔓延した今の時代には…

現在、日本中で蔓延している「歴史修正(改竄)主義(一般的には「歴史修正主義」だがこのブログではこう呼ぶ)」思想によると、「日本が韓国*16を植民地にしたことはいいことだった」となっているようだ。実際は暴力による支配と搾取であり、さらに韓国の文化を根こそぎ奪おうとしたものなので、全然良くなかったのだが、こういう考えの右翼は昔から居るし、「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)が作った『新しい歴史教科書』(扶桑社)などの保守系歴史教科書も、根底にはその思想がある。前から書いているようにこのゲームには全体的に「歴史修正(改竄)主義的な匂いを感じる」ので、「伽耶を倒すのは、韓国征服を正当化したいから」という解釈も成り立つと思う。

さらに今の日本では、「歴史修正(改竄)主義」「嫌韓思想」が広まったせいで、「昔の日本がやった戦争は侵略戦争ではない、日本が韓国などを植民地支配したことは正しかった、いいことだった。それなのに韓国が日本を嫌うのはおかしい。日本軍『慰安婦(性奴隷)』問題や徴用工問題などで日本に抗議する韓国人はうるさい」という変な認識が一般層*17にも浸透していることは非常に問題だと思う。近年はその手の本がベストセラー化しているし…*18。そんな時代に「スクナヒコナ(韓神?)と伽耶(古代韓国?)を倒す」このゲームは、いわゆる「韓国ヘイト」に結び付きやすいので相応しくない。

私が「今の時代に『超力兵団』を復活させてはならない」と繰り返し言うのは、歴史修正(改竄)主義思想や嫌韓思想がこれ以上広まって欲しくないし、韓国ヘイト(中国ヘイトも含む)を無くしたいから。

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まとめ

では今回のまとめ。

  1. 伽耶の由来は、古代韓国にあった小国郡の名前である。
  2. ラストバトルは、「天皇守護組織ヤタガラスに仕える日本人のライドウと伽耶*19が戦って、ライドウが伽耶を倒し、その後伽耶を保護する」ことになっているが、これは「かつて日本が韓国に侵略して、保護するという建前で植民地支配したこと(韓国併合)」の暗喩かも知れない。
  3. 「神功皇后の三韓征伐」は『古事記』にあるフィクションだが、このゲームではこれが現実になっている可能性がある(ゲーム上で言及は無いが、神武天皇が実在していることを考えると…)。それを思うと、製作者には「神功皇后の子孫とされる近代天皇がやった韓国支配は正しい」としたい願望がありそうだ。
  4. 伽耶の親戚「清」を救う第参話にしても、「清」は「清国」を思わせる名前なので、「日清戦争」を正当化する意味合いがあったりして…。
  5. 伽耶に憑きし者が言うセリフは、抗日韓国人の恨みの言葉そのもののようにも思える。宗像とスクナヒコナのセリフと同じようなものだ。伽耶に憑きし者の正体は「未来から過去に来て、ライドウを倒して韓国の歴史を変えようとする韓国人」だったのかも?
  6. ラストダンジョン「アカラナ回廊」とは、実は「アカラ回廊」が語源なのか? この「アカラ回廊」もまた、韓国と関わりのあるものだから。
  7. 第拾話にしても、ボスのスクナヒコナは「韓神」とも言われるので、これを倒すのもまた「日本が韓国を打ち負かしたことの暗喩」なのかも知れない。
  8. このゲームのコンセプトは「天皇にまつろわぬ者を倒す」だが、その「まつろわぬ者」の中には抗日韓国人も含まれるので、ゲーム全体が実は「日本が韓国を倒す話」とも言えなくはない。
  9.  今の日本では右翼による歴史修正(改竄)主義が蔓延り、「日本がアジアを支配したことは正しい」、「日本の戦争は正しい」という歴史観が一般層にまで入り込んでいるし、「嫌韓思想」も広まっている。「ライドウが伽耶と戦って保護する」このゲームは、今の時代には相応しくないため、『超力兵団』(及び『ライドウ』シリーズ自体)の復活には断固反対する。 

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おわりに

今回は第拾弐話を元に「伽耶を救う」に秘められた意味を探ってみた。次回もまた、第拾弐話を読み解く企画をお届けする予定だ。

では、また次回。

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参照ゲームソフト・主要参考文献

今回の参照ゲームソフト、参考文献など。前回までの文献リストも参照のこと。お勧めしないものには「※お勧めしません」と付けた。

※すでに絶版のものもあるので、ご了承ください。

【参照ゲームソフト】

  • デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(プレイステーション2/発売元・アトラス)
  • デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(プレイステーション2/発売元・アトラス)
  • 真・女神転生(スーパーファミコン・プレイステーション・ゲームボーイアドバンス/発売元・アトラス)
  • 真・女神転生II(スーパーファミコン・プレイステーション/発売元・アトラス)

【『超力兵団』及び続編の本】

  • デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団 超公式ふぁんぶっく(ファミ通編集部責任編集/エンターブレイン)
  • デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団 超公式完全本(ファミ通編集部責任編集/エンターブレイン)
  • デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王 公式ガイドブック(ファミ通編集部責任編集/エンターブレイン)
  • デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王 超公式完全本(ファミ通編集部責任編集/エンターブレイン)

【日本史・アジア史】

  • 日本近現代史を読む(宮地正人監修・大日方純夫・山田朗・山田敬男・吉田裕著/新日本出版社)
  • 日韓でいっしょに読みたい韓国史 未来に開かれた共通の歴史認識に向けて(徐毅植・安智源・李元淳・鄭在貞著/君島和彦・國分麻里・山﨑雅稔訳/明石書店)
  • 日韓の歴史をたどる 支配と抑圧、朝鮮軽視の実相(赤旗編集局編/新日本出版社)
  • これならわかる韓国・朝鮮の歴史Q&A 第2版(三橋広夫著/大月書店)
  • これならわかる中国の歴史Q&A(宮崎教四郎・秋葉幹人著/大月書店)
  • これならわかる台湾の歴史Q&A(三橋広夫著/大月書店)
  • 軍国少年・少女の誕生とメディア 子ども達の日満親善交流(是澤博昭著/世織書房)
  • 国家はいかに「楠木正成」を作ったのか 非常時日本の楠公崇拝(谷田博幸著/河出書房新社)
  • 広島平和記念資料館は問いかける(志賀賢治著/岩波新書)
  • 観光コースでない ソウル 歴史の息吹を感じる旅(佐藤大介著/高文研)
  • 日韓の歴史問題をどう読み解くか 徴用工・日本軍「慰安婦」・植民地支配(内海愛子・川上詩朗・吉澤文寿・太田修・加藤桂木・殿平善彦・本庄十喜・愼蒼宇・佐藤広美・加藤直樹・原田敬一著/新日本出版社)
  • これだけは知っておきたい 日本と韓国・朝鮮の歴史(中塚明著/高文研)
  • …こどもがききました 日本は朝鮮になにをしたの シリーズいま伝えたい1 朝鮮侵略(映画「侵略」上映委員会編/明石書店)
  • …こどもがききました 日本は中国になにをしたの シリーズいま伝えたい2 中国侵略(映画「侵略」上映委員会編/明石書店)
  • 文在寅時代の韓国――「弔い」の民主主義(文京洙著/岩波新書)
  • 朝鮮半島を日本が領土とした時代(糟谷憲一著/新日本出版社)
  • 戦争と弾圧 三・十五事件と特高課長・纐纈弥三の軌跡(纐纈厚著/新日本出版社)
  • 韓国・朝鮮植民地支配と日本の戦争 三・一運動100年から考える(赤旗編集局編/新日本出版社)
  • 語り継ぐ 日本の侵略と植民地支配(赤旗編集局編/新日本出版社)
  • 日韓歴史共通教材 調べ・考え・歩く 日韓交流の歴史(歴史教育研究会編著/明石書店)

【戦争史】

  • これならわかる戦争の歴史Q&A(石出法太・石出みどり著/大月書店)
  • 増補 「戦争経験」の戦後史 語られた体験/証言/記憶(成田龍一著/岩波現代文庫)

【日韓関係】

  • つくられる「嫌韓」世論 憎悪を生み出す言論を読み解く(村山俊夫著/明石書店)
  • 思想・文化空間としての日韓関係 東アジアの中で考える(佐野正人編著/明石書店)
  • オモニがうたう竹田の子守唄 在日朝鮮人女性の学びとポスト植民地問題(山根実紀著・山根実紀論文集編集委員会編/インパクト出版会)
  • 「徴用工問題」とは何か? 韓国大法院判決が問うもの(戸塚悦朗著/明石書店)
  • 奪われた在日コリアンの日本国籍 日本の移民政策を考える(李洙任著/明石書店)
  • 朝鮮籍とは何か トランスナショナルの視点から(李里花編著/明石書店)
  • だれが日韓「対立」をつくったのか 徴用工、「慰安婦」、そしてメディア(岡本有佳・加藤圭木編 〔取材協力〕Fight for Justice/大月書店)

【歴史修正主義・歴史認識】

  • 歴史否定とポスト真実の時代 日韓「合作」の「反日種族主義」現象(康誠賢著・鄭栄桓 監修・古橋綾訳/大月書店)
  • 歴史評論 2021年5月号(歴史科学協議会)
  • 韓国現代史の深層――「反日種族主義」という虚構を衝く(金東椿著、佐相洋子訳、李泳采解説・監訳/梨の木舎)
  • すっきり!わかる歴史認識の争点Q&A(歴史教育者協議会編/大月書店)
  • 戦後教科書運動史(俵義文著/平凡社新書)
  • 日本は過去とどう向き合ってきたか 【河野・村山・宮沢】歴史三談話と靖国問題を考える(山田朗著/高文研)

【日本軍「慰安婦(性奴隷)」問題】

  • 性暴力被害を聴く 「慰安婦」から現代の性搾取へ(金富子・小野沢あかね編/岩波書店)
  • 記憶で書き直す歴史 「慰安婦」サバイバーの語りを聴く(金富子・古橋綾編訳/岩波書店)
  • 関釜裁判がめざしたもの 韓国のおばあさんたちに寄り添って(花房俊雄・花房恵美子著/白澤社[発行]、現代書館[発売])
  • 慰安婦問題の解決に何が必要か(和田春樹著/青灯社)

【ネット右翼・ネット左翼】

  • ネット右翼とは何か(樋口直人、永吉希久子、松谷満、倉橋耕平、ファビアン・シェーファー、山口智美著/青弓社)
  • 暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件(鹿砦社特別取材班編著/鹿砦社)
  • 日本は「右傾化」したのか(小熊英二・樋口直人編/慶應義塾大学出版会)

【古事記・日本書紀・日本の神】

  • 古事記 上・中・下(次田真幸全訳注/講談社学術文庫)
  • 現代語訳 古事記(福永武彦訳/河出文庫)
  • 日本の神様 読み解き事典(川口謙二著/柏書房)
  • 眠れないほど面白い「古事記」(由良弥生著/王様文庫)
  • あらすじとイラストでわかる古事記・日本書紀(知的発見!探検隊著/文庫ぎんが堂)

【古代韓国】

  • 古代朝鮮と日本文化 神々のふるさと(金達寿著/講談社学術文庫)
  • 日本史リブレット70 古代の日本と加耶(田中俊明著/山川出版社)

【「つくる会」の教科書】

  • 市販本 新しい歴史教科書 改訂版(代表執筆者・藤岡信勝/自由社)※お勧めしません
  • 市販本 新しい歴史教科書(西尾幹二代表執筆者/扶桑社)※お薦めしません
  • 市販本 新しい歴史教科書 改訂版(藤岡信勝代表執筆者/扶桑社)※お薦めしません
  • 市販本 新しい公民教科書(西部邁代表執筆者/扶桑社)※お薦めしません
  • 日本人の歴史教科書(「日本人の歴史教科書」編集委員会編/自由社)※お薦めしません

【『超力兵団』の元ネタと思われる作品】

  • 女王蜂(横溝正史著/角川文庫)
  • 大長編ドラえもん VOL.7 のび太と鉄人兵団(藤子・F・不二雄著/小学館)

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*1:『真・女神転生』と『真・女神転生II』に出てくる架空の宗教。キリスト教がモデル

*2:かつて日本に存在した国教。天皇を神とする

*3:加耶とも書く

*4:正確には「伽耶に憑きし者」だが

*5:台湾も日本の植民地だった

*6:なお、どうしても「大道寺智子」には出来なかっただろう。横溝正史『女王蜂』のヒロインの名前だし

*7:初代天皇とされる、架空の人物

*8:第伍話などを参照

*9:ヤタガラスも『古事記』が由来である

*10:ロシアの「怪僧ラスプーチン」がモデル。正体は未来から来たアンドロイド

*11:または清が死亡する

*12:「明治の…」といったセリフが存在する

*13:正式名称は「アカラ-福江回廊」

*14:抗日台湾人や、後の時代の抗日中国人なども含む

*15:韓国のみならず、日本に逆らうアジア全土のことかも知れぬ

*16:台湾や中国なども含まれる

*17:いわゆる「ネット右翼」だけではない

*18:『反日種族主義』などがそう

*19:正確には「伽耶に憑きし者」