ろーだいありー

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の考察記事、ゲームプレイ記録、コレクション写真など。

トランスカルト推し=左翼とは限らないが…

 「FRaU」より。

gendai.ismedia.jp

タイトル通り、ゲイ男性の母親がネット右翼化していた、という話。

この記事で、若干引っ掛かる点をあげておこう。記事より一部引用。

他にも、「LGBT=左翼」といったような内容の動画を家で堂々と観たり、「LGBTには生産性がない」といった寄稿を発表して物議をかもした杉田水脈議員を擁護するような発言をしたり。しまいには、「最近はいきすぎた主張をする人が多い」などと語ってくる母。

この部分。ここではLGBのことはとりあえず置いておくとして、確かに「トランスカルト(トランスジェンダリズムとも言う)」を推すのはリベラル派と左翼が多いと感じるのは分からなくはない。どの国でもそういう傾向はある。日本の場合は立憲民主党、社民党、日本共産党などが当てはまる。ただし右翼でもトランスカルト推しは居るので、この記事に出てくる母親ももしかしたら将来的にはトランスカルト推しに変わるかも知れない。

トランスカルト思想とは、実は「男らしさ・女らしさ」を強化するもので(「男はこういうもの、女はこういうもの」と決めておかないと「トランス」出来ないので)、ジェンダーフリー思想とは相反するものであり、本来なら「反ジェンダーフリー」の右翼と相性がいいものだ。なのに左翼にトランスカルト推しが多いのはなぜか。私が思うに、やはり「反差別」というキーワードに惹かれて、中身を良く見ていないのではないのか? と。

それから何度でも言っておくが、「LGBT」と一括りにすることは間違い。LGBとトランスジェンダーでは直面する問題が異なるため。

LGBについて言うと、日本の場合かつては共産党が同性愛者を迫害していたと言われる。今でこそ変わったけど。ネットで見かけるLGBの人は右翼と保守派が多い印象があるが、そのあたりが原因ではないのか。

もう一つ言うと…。

「最近はいきすぎた主張をする人が多い」

…という部分は、もしかしたら過激なトランスカルト活動家のことを言っているのかも知れない。そうだとすればそれは正しい。なぜなら、トランスカルト活動家は女性の権利を主張することや、女性だけの集まりを作ろうとすることさえ「トランス差別だ」などと言って弾圧しようとする者が多いからだ。

何度でも言うが、「差別反対」を唱える者ほどトランスカルト活動家に近寄ってはならない。

トランスカルト活動家に用心せよ!

あなたは、主にネット上で「トランスジェンダー差別反対!」と訴える、何かの活動家らしき人を見かけたことはあるだろうか?

「女性の権利を守れ」と訴える人を、「トランス差別だ!」、「TERF(たーふ)だ!」と攻撃する、何かの活動家らしき人を見たことがあるだろうか?

あなたがもし、「様々な差別に反対」、「セクシュアルマイノリティ差別反対」と常に思っている人、「女性差別反対」、「ジェンダーフリー推進、フェミニズム推進」を訴える人であれば、悪いことは言わない、彼らのことは無視して欲しい。彼らのことを、とりあえず「トランスカルト活動家」と呼ぶことにしよう。

トランスジェンダーとは「肉体の性と自分が思う性が異なる」人のことで、性別適合手術を受けていない人。トランスカルトとは、トランスジェンダリズム、ジェンダーカルトとも呼ばれる。あまり詳しく説明する暇は無いのだが、基本的には「トランスジェンダー差別を止めろ」という思想。活動家はその思想を推す人たち。

これは一見良さそうな思想に見える。だが、実態は異なる。トランス当事者でさえその思想と活動家を嫌う人は多い。

トランスカルト支配国ではこのような現象が起きている。

  • セルフID制度で性別を変更出来るようになっている。
  • 肉体は男性でも「性自認」が「女性」であれば「トランス女性」と認められ、女性用プライベートルーム(「女子刑務所」なども含む)にも入れるようになっている。そのため、トランスなりすましによる性犯罪が増えている(もちろんトランスも聖人では無いのでトランスの性犯罪者も居る)。
  • 「トランスジェンダーへの配慮」として「女子トイレ、男子トイレ」という概念が無くなり「誰でも使用可能トイレ」しか無くなったところもある。この場合、むしろ生得的女性は羞恥心などもあり使わなくなってしまう。
  • 女子スポーツにトランス女性が出場出来るため、代わりに生得的女性が不利になってしまっている。
  • 「妊婦」といった「女」にまつわる言葉が、「トランス女性に対する差別」として削除される。生得的女性は「女性」では無く「生理のある人、子宮のある人」などと呼ばれたりする。その代わり「男性」に関する言葉はそのままになっている。
  • 少しでもトランスカルト思想を批判したり、「女性と子どもの権利を守れ、女性差別を止めろ」と言ったり、女性がトランス女性を怖れたりするだけでも「トランス差別」と集団リンチ・糾弾され、社会的地位を失う。
  • 「女の子っぽい男の子」は大人の勝手な判断で「トランス女子」にされたり、「男の子っぽい女の子」もまた勝手な判断で「トランス男子」にされたりする(あからさまな「ジェンダーフリーバッシング」と言える)。

他にも枚挙にいとまがないが、これは各自で調べて欲しい。特に海外のサイト。

それと、世間ではやたらと「LGBT」とひとくくりにされることが多いが、「LGB」(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル)と「トランスジェンダー」は異なる概念であるため、「LGB」「T」に分けて考えた方がいい。

時間が無い。ともかく、トランスカルト活動家には気を付けて欲しい。差別は良くないのは事実だが、「差別反対」を訴える善良な人ほど活動家の言うことを鵜呑みにしがちなので、決して鵜呑みにせずに自分で調べてよく考えるべきだ。「トランス差別反対」を言う前に。

シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第十一回目

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(※画像はイメージです)

シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?

・第十一回目「『伽耶を救う』に隠されたメッセージを読み解く」

  • はじめに
  • 今回のテーマ
  • 第拾弐話のあらすじ
  • 前回のおさらい
  • 「伽耶」とは何か?
  • 「伽耶と戦って保護する」シナリオに隠された意図
  • 「神功皇后」も実在するような世界観なので…
  • 「清」は「清国」の意味なのかも…
  • 伽耶に憑きし者のセリフの意味
  • アカラナ回廊=アカラ回廊とすれば…
  • スクナヒコナは「韓神」だとすると…
  • 抗日韓国人もまた「天皇にまつろわぬ者」だったから…
  • 歴史捏造主義と嫌韓思想が蔓延した今の時代には…
  • まとめ
  • おわりに
  • 参照ゲームソフト・主要参考文献

はじめに

※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。

※この記事は2023年10月31日に加筆・修正・訂正済み。

 

このシリーズ記事は、アトラス社が2006年にプレイステーション2専用ソフトとして発売したRPG『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(以下『超力兵団』。『メガテン』シリーズの一種。現在は絶版)に登場する架空組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス。極右思想・天皇崇拝思想を持つ)を徹底的に批判すること、『超力兵団』の問題点を暴き出すこと、この『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズは一切封印すべきである(特に『超力兵団』に関して)と訴えることを目的としたものである。なぜこのシリーズ記事を書くのかと、このゲームの概要については、前回までの記事を参照のこと。前回記事はこちら。

lucyukan.hatenablog.com

前々回の記事はこちら。

lucyukan.hatenablog.com

第一回目~第八回目まではこちらのリンク集からどうぞ。

lucyukan.hatenablog.com

この記事は、「日本の右派による歴史捏造主義に徹底して対抗する」立場、「天皇制は差別制度であり、昭和天皇には戦争責任がある」と考える立場から書いている。また私は、右翼・左翼・極左・極右・保守・リベラルのどれにも属していない。

ただし、私はいかなる宗教団体・政治団体・市民活動団体・右翼団体・左翼団体などとは一切関わりを持っていないこともお断りする。また私は、右翼・左翼・極左・極右・保守・リベラルのどれにも属していない。

この記事にはゲームの「ネタバレ」も多く含むので注意。

また、このゲームをプレイされていない方には理解出来ないであろうことは、お断りしておく。

このシリーズ記事で『超力兵団』に関わる事柄は、主にゲームソフト『超力兵団』と、続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ体アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(こちらもPS2専用ゲームソフトで、2008年発売。現在は絶版)、及びこの二作の説明書・各種公式攻略本や、『超力兵団』の公式設定資料集を元に書いたものであり、この二作を題材とするメーカー公認のコミカライズ、ノベライズ、ドラマCDなどは一切参照していないことも予めお断りする。

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今回のテーマ

今回のテーマは、前回に引き続き「『超力兵団』の最終話である第拾弐話(第十二話)・『人の想い 心の絆』を読み解く」企画の第二弾として、「『伽耶を救う』に隠されたメッセージを読み解く」とする。まず、第拾弐話のあらすじを振り返ってみよう。詳しくは第九回目を参照。

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『伝説のオウガバトル』プレイ記録~プリンセスがいっぱい!? 後編(最終回)~

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ニンテンドー3DSのバーチャルコンソール版『伝説のオウガバトル』(クエスト[バーチャルコンソール版の配信元はスクウェア・エニックス]。スーパーファミコン)のプレイ記録最終回。前回はこちら。

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今回の主人公(オピニオンリーダー)は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(アトラス。プレイステーション2。以下『超力兵団』)の主人公から採って「ライドウ」(男)としている。

(※以下ネタバレも含まれるので注意) 

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『伝説のオウガバトル』プレイ記録~プリンセスがいっぱい!? 中編~

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今回の主人公(オピニオンリーダー)は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(アトラス。プレイステーション2)の主人公から採って「ライドウ」(男)としている。

(※以下ネタバレも含まれるので注意)

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