昨日の千葉県立美術館の続き。
写真をアップしてなかったので、今日公開しておこう。
千葉県立美術館で開催中の、「県展・後期」を観賞した。
今回は洋画と工芸だが、工芸は興味ないので洋画だけ観ることにした。
やはり、これだけたくさんの油絵があるのは良い。私は短時間でたくさんの絵が観たいタイプなので。
一枚の絵をじっくり観るタイプではない。
シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?
・第七回目「『第八話・鉄塔の悪魔』の問題点と、植民地支配の描き方、『新しい歴史教科書』との符合点、明治礼賛ブームの危機感など」
※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。
※この記事は2023年10月31日に加筆・修正・訂正済み。
このシリーズ記事は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(以下『超力兵団』。「プレイステーション2(PS2)」専用ゲームソフトとして2006年に「アトラス」社より発売されたもの。『メガテン』シリーズの一種で、ジャンルはRPG。現在は絶版)に登場する架空の組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス。モデルは「国家神道」であり、極右思想・天皇崇拝思想を持つ)を「徹底的に批判するため」と、「この『超力兵団』そのものが持つ問題点を徹底的に暴いて批判するため」、さらに「この『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズはもう封印作品とすべきである。特に『超力兵団』についてはどんな形であれ(ゲームソフトに限らず)、二度と世に出すべきではない」ということを訴えるために書くものである。
なぜこういうことを訴えるのかは、これまでの記事を参照してほしい。今回の記事にもその答えは示している。
この『超力兵団』に関しては、新作(三作目)・リメイク・移植・配信・メディアミックスなどの全てを、今後は一切出して欲しくない理由のうち、ひとつを先に説明しておく。
「今、日本の学校で使われている『歴史教科書』の記述が、どんどん後退している(特に「近代の戦争における、日本の加害歴史」をあまり書かないようにしている)」という事態に危機感があり、それから「日本が引き起こした戦争を美化するような、『歴史捏造主義』が台頭している(「歴史捏造主義本」が書店に溢れかえっている)」事態にも危機感があるため。
それとどう関係があるのかというと、この『超力兵団』は、「戦前(1931年)の大日本帝国」(あくまで架空のものだが)だけを舞台とした作品だからだ。今後このシリーズを作るとなると(リメイクも含む)、「このような、『後退した歴史教科書』・『歴史捏造主義本』でしか日本の歴史を学んだことのない若者向けのシナリオを作るのではないか」、「歴史捏造主義者向けのシナリオを作りそうで、子どもと若者には特に危険だ」という懸念があるから、一切出して欲しくないと訴えているわけだ。
この記事には、ゲームの「ネタバレ」も多く含むので注意。
また、このゲームをプレイされていない方には理解出来ないであろうことは、お断りしておく。
もうひとつお断りしておくが、本記事と前回までの記事で、この『超力兵団』の「設定・世界観・キャラクター描写・ストーリー」などに関する事柄はすべて、PS2のゲーム『超力兵団』及び、続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(こちらもPS2専用ゲームソフト。2008年発売。現在は絶版)と、この二作の説明書・各種公式攻略本や、『超力兵団』の公式設定資料本のみを参考にして書いた。それ故、この二作を題材とした「メーカー公認のコミック・ノベライズ・ドラマCD」といったものは一切参照していない(私はこの類の商品は一切購入せず、閲覧・視聴もしないため)。予めご了承あれ。
それからもうひとつ注意。このブログシリーズは、「日本だけに都合よく歴史を捏造する歴史捏造主義者(多くは右派論客)には徹底して対抗する」こともテーマに含まれるが、決して「天皇制は絶対に廃止せよ」ということを訴えるために書いたものではない。その点は覚えておいて欲しい。私は反天皇制だが天皇制廃止論者とは名乗っていない。また、右翼・左翼とも無関係の「自称中道派」である。
ただ、「天皇制には差別などの問題点が多い」こと、「昭和天皇には戦争責任があるのに、その責任を取らなかった」こと、「天皇家や天皇制、及び天皇家の象徴である日の丸・君が代を嫌う人は、国内外問わず数多く存在する」ことは知っておいて欲しい、ということは言っておく。
特に、若者向け作品を手がけるゲームクリエイターや漫画家、アニメ作家、ライトノベル作家などはそのことを知っておく方がいいだろう。無知な人が「天皇が出てくる作品、戦争を題材とした作品」を作ると、内容によっては時に国際問題にも発展する可能性があることは認識すべきである。
詳しくは前回までの記事を参照のこと。
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第一回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第二回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第三回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第四回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第五回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第六回目 - ろーだいありー
では、今回のテーマを発表しよう。
「『第八話・鉄塔の悪魔』の問題点と、植民地支配の描き方、『新しい歴史教科書』との符合点、明治礼賛ブームの危機感など」とする。
今回は、「第八話・鉄塔の悪魔」を読み解いていく。さらに前回同様、『新しい歴史教科書』(「新しい歴史教科書をつくる会」が作った教科書。現在は絶版だが、これを受け継ぐものは今でも二社から出ている)との符合点も見ていく他、このゲームが持つ様々な問題点もさらに掘り下げよう。
前回は「第伍話・地底参佰米の対決(ちていさんびゃくめーとるのたいけつ)」を解説した。陸軍造船所の最深部で、敵対する陸軍少尉・宗像と出会う。宗像が召喚したアビヒコ・ナガスネヒコと戦い、ヒロインの「大道寺伽耶」を救い出すという話であった(詳しくは前回記事を参照のこと)。
その後の第六話では、今度は伽耶が自ら姿を消してしまう。第六話に関しても気になる点はあるのだが、今回は取り上げない。また別の機会に紹介しよう。
第七話については、「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」第二回目から第五回目を参照してほしい。
そして第八話では、第伍話で取り逃がした宗像を追って、謎の鉄塔へと向かうことになる。
ちなみにこの鉄塔「和電イ号基」は、「ヒルコ」という悪魔でびっしりと覆われている(床まで!)、とても気持ちの悪いものだということは特記しておく(グロテスクなものが苦手な人はやらない方が…)。このブログでは、この塔を独自に「ヒルコタワー」と呼ぶことにする。
ヒルコ(蛭子、蛭児ともいう)とは本来、『古事記』・『日本書紀』に出てくる夫婦神「イザナミ・イザナキ」の最初の子どものこと。生まれつき身体障害があり(なぜ障害を持って生まれたのかは、『古事記』・『日本書紀』を参照のこと。どこか男尊女卑的なものを感じる)、蔑まれて船に乗せられ海に流された…と言われる(その後ヒルコは七福神の「恵比寿様」に転じた…という伝説もある。「蛭子」は「えびす」とも読む)。
このゲーム中のヒルコは、『古事記』・『日本書紀』のそれとはあまり関係は無いが、ヒルコタワーでヒルコを踏みにじりながら進む…、というのは、何か隠された意味があるのかも知れない。
では、ここからは第八話を解説していこう。
続きを読むアングラヴィジュアル系バンド・犬神サアカス團が、先日9月26日に発売した『東京2060』のレビュー。
「2060年の東京」というコンセプトが何とも…。
いくつか気になった曲をレビューしよう。
・「ロックンロールを唄いきれ」
疾走感のある曲で、本作ではいちばん好きかも。
・「奪え!」
「復讐」をテーマとした歌詞。これもかなり好きだ。
・「狂気の恋」
実際にありそうな事件を歌った歌詞が怖い…。部分的にはTHE BLUE HEARTSの「英雄にあこがれて」と似た歌詞がある。
・「月夜に踊れ」
タイトルからしても、人間椅子の「月夜の鬼踊り」(アルバム『異次元からの咆哮』に収録)と似ている。
・「裸の女王様」
イントロが「服部」(ユニコーン。アルバム『服部』に収録)っぽいと思った。タイトルはTHE BLUE HEARTSの「裸の王様」みたいだけど。
・「牢獄」
どこか昭和歌謡っぽい曲。山本リンダの「狙いうち」を思わせる部分もある。
・「化猫遊女」
人間椅子を思わせる曲。
・「おやすみ」
イントロが人間椅子の「秋の夜長のミステリー」(アルバム『未来浪漫派』に収録)を思わせる。
千葉県立美術館で開催された、「県展・前期」の最終日に行って来た。
やっぱり無料で観られるのが良い。
彫刻と書道は興味ないが、日本画は好きだ。とにかくたくさんの絵に囲まれていれば幸せ。
猫の絵が多くあったのが良かったかな。
後期も行く予定。洋画も楽しみだ。