(※画像はイメージです)
シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか?
・第六回目「『第伍話・地底参佰米の対決』に見るこのゲームの歴史観と、『新しい歴史教科書』との符合点」
はじめに
ブログコンセプトの一部変更に関して
ゲームの概要・あらすじ・ヤタガラスについて・第七話について
最終話までのあらすじ紹介
今回のテーマは「第伍話の問題点」だが…
なぜ第伍話を選んだのかというと…
第伍話前半のあらすじ
川野定吉のセリフについて
「敵国」とはどこの国を指すのか?
第伍話後半のあらすじ
宗像のセリフを読み解く
さらに宗像のセリフを読み解くと…、恐るべきことが…
歴史認識問題と関わる?
『新しい歴史教科書』との符合点について
第七話に関して補足
まとめ
おわりに
参照ゲームソフト・参考文献・お薦め映画DVD
はじめに
※このブログは、『女神転生(メガテン)』ファンの個人による非営利ブログであり、発売元のゲームメーカー様とは一切関わりありません。予めご了承ください。
※この記事は2022年5月22日に加筆・訂正・修正済み。
このシリーズ記事は、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』 (以下『超力兵団』。「プレイステーション2(PS2)」専用ゲームソフトとして2006年に「アトラス」社より発売されたもの。『メガテン』シリーズの一種で、ジャンルはRPG。現在は絶版)に登場する、架空の組織「超國家機関ヤタガラス」 (以下ヤタガラス 。モデルは「国家神道」であり、極右思想・天皇崇拝思想を持つ)を「徹底的に批判するため」 と、「この『超力兵団』そのものが持つ問題点を徹底的に暴いて批判するため」 、さらに「この『葛葉ライドウ(Raidou Kuzunoha)』シリーズはもう封印作品とすべきである。特に『超力兵団』についてはどんな形であれ(ゲームソフトに限らず)、二度と世に出すべきではない」ということを訴える ために書くものである。
なぜこういうことを訴えるのかは、これまでの記事を参照してほしい。今回の記事にもその答えは示している。
この『超力兵団』に関しては、新作(三作目)・リメイク・移植・配信・メディアミックスなどの全てを、今後は一切出して欲しくない 理由のうち、ひとつを先に説明しておく。
「今、日本の学校で使われている『歴史教科書』の記述が、どんどん後退している(特に「近代の戦争における、日本の加害歴史 」をあまり書かないようにしている)」という事態に危機感があり 、それから「日本が引き起こした戦争を美化するような、『歴史捏造主義』が台頭している(「歴史捏造主義本」が書店に溢れかえっている)」事態にも危機感がある ため。
それとどう関係があるのかというと、この『超力兵団』は、「戦前(1931年)の大日本帝国」 (あくまで架空のものだが)だけを舞台とした作品 だからだ。今後このシリーズを作るとなると(リメイクも含む)、「このような、『後退した歴史教科書』・『歴史捏造主義本』でしか日本の歴史を学んだことのない若者向けのシナリオを作るのではないか」、「歴史捏造主義者向けのシナリオを作りそうで、子どもと若者には特に危険だ」という懸念がある から、一切出して欲しくないと訴えているわけだ。
この記事には、ゲームの「ネタバレ」 も多く含むので注意。
また、このゲームをプレイされていない方には理解出来ないであろうことは、お断りしておく。
もうひとつお断りしておくが、本記事と前回までの記事で、この『超力兵団』の「設定・世界観・キャラクター描写・ストーリー」などに関する事柄はすべて、PS2のゲーム『超力兵団』及び、続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(こちらもPS2専用ゲームソフト。2008年発売。現在は絶版)と、この二作の説明書・各種公式攻略本や、『超力兵団』の公式設定資料本のみを参考にして書いた。それ故、この二作を題材とした「メーカー公認のコミック・ノベライズ・ドラマCD」といったものは一切参照していない(私はこの類の商品は一切購入せず、閲覧・視聴もしないため)。予めご了承あれ。
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ブログコンセプトの一部変更に関して
これまで、この「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」では、主にヤタガラス の怖ろしさを説いてきたわけだが、「はじめに」でも書いたように、今回からは「この『超力兵団』自体もまた、怖ろしいものを含んでおり、それを告発する」 というテーマも加えていくことにした。
理由は、このブログシリーズを書いていくうち、「これまでは『ヤタガラス の怖ろしさだけを解説すればいい』と思っていたが、このゲームそのものにも多くの問題点と怖ろしい点がある 」と気付いたからである。
また、このゲームの第七話は「ゲーム史上稀に見る大問題作である」と以前書いたが、それどころかこの『超力兵団』自体、「『メガテン』史上…、否、家庭用ゲーム機のRPG史上、稀に見る大問題作かも知れない」 という持論も持つようになった。これに関しては後ほど詳しく解説する。
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ゲームの概要・あらすじ・ヤタガラスについて・第七話について
詳しくは前回までの記事を参照のこと。
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第一回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第二回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第三回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第四回目 - ろーだいありー
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第五回目 - ろーだいありー
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